謎のぶよぶよ
2002年6月8日葛西臨海公園

 5月〜6月にかけて、塩の引いた砂浜にぶよぶよした謎の物体が現れる。クラゲにも似ているが、クラゲのようにお椀の形をしていない。いちばん多いときは砂浜全体、いたるところに落ちている。

謎のつぶつぶ


 拾い上げてみる。ゼリービーンズのような形。特に動いてはいないようだ。肉眼では中に何かいるようには見えない。ものすごくやわらかくて、少しでも指をひろげると、間からつるんと落ちてしまう。
 口や肛門らしいものは見えない。これ自体が生きて動くとは思えなかった。何かの卵のような気がするけれど、魚ではないような気がする。

 卵だとしたら図鑑では調べようがない。「海岸 卵」「砂浜 卵」「東京湾 卵」などでインターネット上を検索してみたけれどそれらしい情報はみつからなかった。あきらめかけた頃に、ふと思いついて「干潟 卵」で検索すると、これとそっくりな写真を掲載しているサイトにヒットした。そのサイトにはタマシキゴカイの卵嚢だと書いてあった。

 タマシキゴカイの卵は水中では丸くふくらんでボールのようになるそうだ。知っていたら水に入れてみたのに残念でならない。


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