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サンマルツァーノ(トマト)
 
 サンマルツァーノは料理用のトマト。下の写真のように長いのが特徴。外国産のホールトマトの缶詰には、ちょうどこれと同じような形のトマトの絵が描いてあることが多い。生食よりも加熱したほうが美味しくなるということだ。

 ためしに生で食べてみたら、甘くもなければ酸っぱくもなく、正直言ってあまり美味しくはない。ただ、やけに濃厚な舌触りだった。果肉に含まれる水分が少ないせいだと思う。

 もともと加熱用だということなのでナスやタマネギと一緒に炒め煮にしてみた。
 野菜をザクザク切って、オリーブ油で炒めて、塩コショウで味をつけ、スープを加えて煮るだけ。もしあればオレガノかバジルでも加えると少し本格的になる。フランス料理のラタトゥイユの手抜き版なのだが、いつもは生食用の普通のトマトで作っている。加熱用トマトで作ったらどうなるか?

 うーん。
 普通のトマトで作ったほうが美味しい。何が致命的かって酸味がまるで足りない。トマトのさわやかな酸味がナスとぴったりなのに、サンマルツァーノで作るとなんだか寝ぼけた味。
 ただ、加熱したことで濃厚な舌触りが増した気がする。もしかすると、カレーやシチューのような長時間煮込む料理に入れると美味しいのかもしれない。

 
 
赤いペアトマト?
 
ペアトマト
 
 上の写真はフルーツトマトという名前で売られていた。

 「フルーツトマト」という呼び名に厳密な定義があるのかどうかよくわからないけれど、大玉品種をあえて過酷な環境で育てて甘みを引き出したのをフルーツトマトと言っているケースが多い。その場合、プチトマトよりは大きく、大玉トマトよりははるかに小さく、形は丸く、濃い赤色をしていることが多い。

 上の写真のはプチトマトを長細くしたような形をしており、たぶんペアトマトと呼ばれてるのと同系統のものじゃないかと思うんだけれど、詳細はよくわからない。

 パッと見はサンマルツァーノ種(加熱用トマト)に似ているが、食べてみると味がまるっきり違っている。サンマルツァーノ種は甘みも酸味も少なく濃厚な舌触りだったが、上の写真のトマトはみずみずしくてほどよく酸味もある。あきらかに生食用のトマトだった。

 
黄色いペアトマト?
 
黄色いペアトマト
 
 品種名その他、詳細はまったく不明。スーパーの地場野菜コーナーにあった。黄色くて洋梨形をしている。レモントマト(黄ペアトマト)と呼ばれるのと同じ系統じゃないかと思うんだけど、ちょっとわからない。

 味は、酸味がほとんどなく、甘みはそれなりにある。生食でも充分美味しかったけれど、皮が少し固い。半分に切って軽く炒めて食べても美味しかった。

 
シシリアンルージュ
 
シシリアンルージュ
シシリアンルージュ
 
 生食もダメってことはないけれど、基本は調理用トマトとのこと。トマトを超えたとか、新しい野菜とか、力の入った説明書がついていた。

 正直味はよく覚えていない。写真をとってから時間がたってしまったせいもあるけれど、特別にどうってこともなかったような気がする。少なくとも生食用じゃないなあと思ったのは覚えている。

 説明書にしたがって湯むきしたら、ツルンとおもしろいように皮が剥けた記憶がある。皮をむいてからだったら、ドレッシングにからめて食べるとそれなりに美味しかった。2011年に購入。

 
 
 
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