珍獣様の博物誌「トビウオ」

　トビウオはトビウオ科の魚の総称で、これがなんというトビウオなのかは残念ながらよくわからない。

　大きくて透き通った目。

　尾鰭は固く、下のほうが長い。トビウオが飛ぶ時、この尾で水面を叩くようにする。尾を使って水面を走っているようにも見える。

　アジなどは上から見ると薄くてひらべったいが、トビウオは厚みがある。ちょうど飛行機の胴みたいに。

　背中は澄んだ深い青。
　意外と固いウロコに覆われている。

　トビウオの写真は珍獣様の博物誌・海で拾う海を拾う「トビウオ」もどうぞ。

　三枚におろし、皮をむいたトビウオ。頭や骨も使うのでとっておくこと。

　酢味噌あえ。
　片栗粉をまぶしたトビウオを、熱湯でさっと茹でて酢味噌で和える。

　トビウオのムニエル。
　塩胡椒をして小麦粉をはたいてバターで焼いたもの。

　トビウオのすまし汁。
　火であぶった中骨と頭を出汁にして、塩、醤油、酒少々で味付けする。胸びれもあしらって豪華な感じに。