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沖縄名 ニガナ(ンジャナ)
和名 ホソバワダン(細葉海菜)
沖縄口 にがな んじゃな んぎゃな んがな(「苦菜」の意味)
んぎゃなばー(苦菜葉の意味)
学名 Crepidiastrum lanceolatum
科名 キク科
中国名  
英名  
エスペラント  
その他  
10月〜1月
原産地  

 
 
とても苦い沖縄の野草
 和名でニガナと言っているものとは別種だが、ホソバワダンでは美味しそうではないので、ここでは沖縄式にンジャナと呼ぶことにする。

 野菜として作られているのではなく、畑のまわりに普通に自生している草だという。小さな島では畑や菜園が少ないので野草も上手に利用する。ンジャナは年中とれるため、農作業を終えてから摘んで帰り、汁の身にしたり、白和えにして食べたという。
 とても苦いので沖縄でも子供は嫌がって食べない。ンジャナと豆腐を汁物にして飲むと風邪に効く。ンジャナの青汁を飲むのもいい。また、熱冷ましに煎じて飲むこともある(参考[広告]>『聞き書沖縄の食事icon』)。

 
 
ニガナ(ンジャナ) [関連記事]
 
ニガナ(沖縄野菜)
 
 苦い菜っぱだからニガナ。沖縄で栽培されている野菜。「ンジャナ」とか「ンギャナ」などと呼ぶ場合もある。「ホソバワダン」というのが一般的な和名で、九州にも自生しているそうだ。ジシバリやタンポポに似た黄色い花を咲かせるキク科植物。本土でニガナと呼ばれているもの(参考>植物園へようこそ「ニガナ」)は近い仲間だが別種である。

 生でけかじってみたところ、葉や茎にかなりの苦みがある。苦い野菜といえばゴーヤ(苦瓜)などが有名だが、あれとはまたちがった苦みである。さすがに生食はきついだろうと思ったが、沖縄では生で白和えやサラダにするという。

 生のニガナを細く切り、豆腐を手でつぶしてニガナと混ぜる。そこへ潮干狩りでとってきたキラジャイナ(巻き貝の一種)を入れて麦味噌で味を付ける。これをンギャナイエームンという。イエームンは和え物のこと。
 


 細切りにして塩でもみ、出てきた汁を軽くしぼってみた。そうすると苦みはだいぶ減って食べやすくなった。

 右の写真は千切りニンジンをそえてドレッシングをかけたもの。写真をとるのを忘れて少し食べちゃったので見た目悪くてごめん(いつものことか)。

 加熱するのも良さそうだ。ゴーヤと同じく豚肉などと炒めれば、苦みがかえってアクセントになるかもしれない。

ニガナとニンジンのサラダ
 
 
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