(クリックで寄った写真)
海草のヒジキに似て陸に生えるからオカヒジキ(陸鹿尾菜)という。初めて見た時は「もしや海草の仲間で陸に生えるものがあるのかしら」などと素人っぽい期待を抱いたりしたわけだが、オカヒジキはトンブリ(ホウキグサ)と同じくアカザ科で、海草のヒジキ(ホンダワラ科)とはなんの関係もないそうだ。
ごらんの通り葉は松葉のような針状。松のようには固くなく、むしろマツバボタンの葉を細くしたような多肉質の葉を持っている。これが海岸沿いの砂地に生えるというから、昔の人は海のものが陸にも生えていると思ったかもしれない。別名のミルナ(海松菜)も海草にちなんだ名前である。 |