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和名 キュウリ(胡瓜)
別名 黄瓜(きうり) 熟すと黄色くなるから
学名 Cucumis sativus  栽培された瓜の意
科名 ウリ科
中国名 胡瓜 外国の瓜の意味?
英名 cucumber
エスペラント kukumo
その他 concombre[仏] Gurke[独]
 
 
原産地 ヒマラヤ山脈の南側

 
 
ヒマラヤからやってきた野菜
 ギリシアやローマではキュウリとメロンを呼び分けず、単に「熟れたもの」と呼ばれていた。プリニウスはティベリウス帝がキュウリをこよなく愛したと記録しているが、これはメロンのことかもしれない(参考[広告]>雄山閣 『プリニウスの博物誌(全3巻)icon』)。

 キュウリとメロンは何かと比較されるが、メロンは東アフリカ原産、キュウリはヒマラヤ原産とされるので、そのルーツはかなり違っている。 

 キュウリはヒマラヤ山脈の南側を原産とし、3000 年前にすでに栽培されていた。そこから東西へ伝わり、エジプトでは紀元前1750年頃、ヨーロッパでは紀元前後には栽培が始まった。紀元前 2 世紀には長騫(ちょうけん)により西域から中国に持ち込まれた。日本には 9 世紀ごろに持ち込まれたといわれているが、一般化するのは 17〜18世紀である。アメリカへはヨーロッパ経由のものが 15 世紀に伝えられた。

キュウリの分類
 現在日本で作られているのは、華南型(黒疣まれに白疣)・華北型(白疣)・ピックル型、華南型と華北型の雑種である春型キュウリ・夏型キュウリがある。主流となっているのは夏型白疣系の品種である。

ウリ科 Cucumis 属 ヒマラヤ山脈南部原産

華南型
 中国南部経由で伝来したもの。日本では戦国時代末期から江戸時代初期にかけて各地へ伝わりさまざまな品種が作られた。比較的低温に強い。黒疣が主流だが白疣の品種もある。皮は緑色のものが多く、まれに下半分が白い半白もある。丸みのある寸胴タイプのものが多い。主な品種は青長系地這、相模半白など

華北型
 中国華北・中部から伝来したもの。日本には江戸時代末期に伝えられ、各地でさまざまな品種が生み出された。夏に向けての栽培に適している。皮は緑でやわらかく、白疣。肉質は歯切れが良い。形は長く、まんなかあたりがわずかに細くなっているものが多い。主な品種は三尺キュウリ、四葉、山東など。三尺キュウリは涼しい山間部で作られ、四葉・山東は三尺が普及しなかった地域で作られた。

ピックル型
 ピクルスにするためのもので、ヨーロッパで数多くの品種が作られた。ヨーロッパからシベリアへ伝えられ、江戸時代にはシベリア経由で日本にも伝えられたがあまり定着しなかった。皮は黄緑、黒疣で、親指のような小さなものが多い。生で食べると苦みがあり、酢漬けにすると味・肉質ともによい。主な品種は酒田。

春型雑種(春キュウリ)
 華南型と華北型の交配種。春先の栽培に適している。黒疣のもの、白疣のものがある。
 ・聖護院(青皮、黒疣、中細、下半分にかすかに縦縞)
 ・加賀太(青皮、白疣、太い。下半分にかすかに縦縞)

夏型雑種(夏キュウリ)
 華北型と華南型の交配種。夏の栽培に適している。白疣のものが多い。皮が薄く果肉が締まって歯切れがよいことから、春型キュウリより上質とされる。

 夏型キュウリを一年中食べられるようにするため、カボチャの台木に接ぎ木をする方法が考え出された。これにより年中無休で夏キュウリを食べられるようになったが、接ぎ木で育てたものには皮にブルームと呼ばれる粉がつかない。ブルームのないキュウリは見た目にはよさそうだが皮が固くなるのが特徴で、漬け物には向かない(参考>小学館『食材図典icon』)。

 キュウリを別の植物に接ぎ木をする方法は、古代ローマでも行われていた。プリニウスによれば、キュウリ(あるいは原種に近いメロン)を一年中栽培する工夫として、イチゴの台木に継ぐとある。

 キュウリについてはここも参照のこと>瓜づくしセール中・キュウリ

キュウリにまつわる言葉・文学作品など
沖縄の七夕伝説
 準備中
 
 
珍獣様が食されたさまざまなキュウリたち