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和名 イナゴ(蝗、稲子)
別名 稲子麿(いなごまろ)古名 
学名 Oxya yezoensis(コバネイナゴ)
Oxya japonica(ハネナガイナゴ)
科名 イナゴ科
沖縄口 カタ(宮古) 
アイヌ語  
中国名 稻蝗、稲蝗
蝗虫
英名 locust
エスペラント akrido
その他  
原産地  
 
 
イナゴにまつわるいろいろ
 イナゴは、イナゴ(Oxya)属の総称で、日本にはコバネイナゴ、ハネナガイナゴが棲息している。稲の害虫として知られ、昔から食用にされている。地方によってはトノサマバッタなどと呼び分けていない場合がある。

 沖縄の宮古島ではイナゴのことをカタといい、サトウキビの葉につくのをとってたべる。雨の少ない年には多く出ると言われている。若いイナゴはそのまま、成長したのは足と翅をとって洗い、鍋に油を熱して炒めたのを味噌で味付けする。また、汁の身にしたり、ジューシー(雑炊)に入れて煮て食べることもある(参考[広告]>『聞き書沖縄の食事icon』)。

 旧約聖書では、食べることができる清い生き物と、食べてはいけない汚れた生き物を明確に分けている。地をはいまわり群れるものは汚れているとして食べることを禁じているが、その中でイナゴ、コオロギ、バッタは食べてもいい清いものとされている。新約聖書の時代になり、イエス・キリストに洗礼を施したバプテスマのヨハネは、ラクダの毛皮を身につけてイナゴと蜂蜜を常食としていた。

コバネイナゴ
イナゴにまつわる言葉
飛蝗(ひこう)
 イナゴ、バッタなどが大発生して稲などの作物に大規模な被害を与えること。

イナゴは子供の虫薬
 イナゴにはカルシウムが多いことから、子供の疳の虫(かんのむし)を抑えるにはイナゴを食べれば良いということ。

  
 
珍獣様が食したイナゴたち