「きわさ」とは、なんだろう

たくさんの「きわい」パンダを紹介してきたが、
わたしが求める「きわさ」について、
ここで改めて考えてみようと思う。

京成パンダ

パンダ
パンダ
これは、京成カードのマスコットキャラである。
http://www.keisei.co.jp/keisei/keiseicard/
非常に邪悪であり、憎たらし可愛いヤツで、
もちろんわたしは大好きなのだが、
残念ながら狙いすぎている。
京成パンダの生みの親は、
おそらくコイツが可愛くない琴を知っている。
「可愛くないところが可愛い☆」
と、言ってもらえることを期待しているだろう。
それは、きわくない。

わたしが思う「きわさ」は、
作った本人は本気で可愛いと思っている、
もしくは、可愛いものを真剣に目指しているんだけれど、
完成品は常人の感性では理解しきれない
究極の悟りの境地に達している、そのようなものである。

スケベパンダ

パンダ
これはダイソーでみつけたパンダのハンコである。
もちろんこれも、狙いすぎている。
面白いけれど、悟りの境地にはほど遠いのである。
ただ、このハンコを誰が使うのか、
ひょっとして使い道も考えずに作ったのか、と思うと、
作者には「きわさ」を極める素質がありそうに思う。

生茶のパンダ

パンダ
パンダ
これらは生茶のCMで
奈々子が自在にあやつっていた
パペットパンダの図案化である。

CMのシュールなイメージをふまえてデザインしているので、
可愛くないのは当然狙いである。
これは悟りから遠い。
だが……

パンダ
こっちの巨大ぬいぐるみは「きわい」のである。
写真では大きさが伝わらないので残念だが、
大人の背よりも大きいような巨大さである。
パンダ
大きいだけではない。
見よ、きわさを!
これは狙っているわけではあるまい。
パペットをそのまま大きく作ったら、
素材の性質でこのような物体になったのだろう。
想像すればわかりそうなものなのに、
あえて作ってしまい、
あきらかにヤバイ物体であるにもかかわらず
ちゃんと働かせてしまう。
これは求道的といえる。
パンダ
ちなみに後ろはこんなである。
これに人が入って練り歩くのである。
きわいを通り越してこわい。

生茶パンダの公式ブログ
http://namacha.blog.so-net.ne.jp/
今時はパンダですらブログを所有しているのである。
時代は刻々と変化しているのである。
 

味の素のパンダ(アジパンダ)

パンダ
アジパンダそのものは、あまりきわくない。
パンダのキャラとしては普通である。
しかし……

パンダ
味の素の瓶にパンダの顔を描いたとたんにビビっとくるのである。
これは狙ったのだろうか。
はたまた偶然の産物だろうか?

http://www.ajinomoto.co.jp/ajipanda/
彼にも公式サイトがあるのである。
猫も杓子も、いや、パンダも半田もインターネットである。
 

ヤマザキのジャイアントパンダ

パンダ
決してきわくはない。むしろかわいい。
ただ、両側の透けてるパンダはちょっと恐いかもしれない。
http://www.yamazakipan.co.jp/ichioshi/20071226/
 

ニイハオパンダ

パンダ
パンダ
これは、そうとう「きわい」と思う。
インパクトでいえばさほどではないけれど、
このデザインをした人は、おそらく本気で可愛いと思っているだろう。
が、しかし、ビミョーだ。

受け取る側の完成など関係ないのである。
本気でかわいいと思って突き進む、
それが悟りへの道と知るがいい。

さあ、求道者たちよ、

きわさを極めるのだ!
 

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