新・珍獣様のいろいろ がぼちゃんねる

個別表示

サウスポール・サンタ

 「シロクマはペンギンを食べないんだよ」なんてことを言うと「へえ、どうして?」と真顔で聞かれたりするわけですが、シロクマは北極、ペンギンは南極(というか南半球)の生き物ですから、自然の状態でシロクマとペンギンが顔を合わせることはありません。いくらシロクマでも出会わないものまで食べられませんよね。

 それはともかく、このゲームには南極のサンタ(サウスポール・サンタ)が登場します。サンタクロースは北極に住んでいるというのは前の記事で書きましたが、一体なぜ南極にサンタが?! 脱出…はしてないんだけど、いい味出してるアドベンチャーなのでご紹介します。

◆South Pole Santa(英語)
http://www.dinosaurdesign.com/SouthPoleSanta_content.htm
 主人公のデヴィは北極で働いている下級エルフ。上級エルフがサンタクロースの手伝いをしているのにデヴィは掃除ばかりさせられている。そんなある日、世界中で子供たちのオモチャが盗まれるという事件が発生。現場には必ずペンギンの羽根が落ちている。ペンギンといえば南極の生き物だ。盗まれたオモチャの行方を追って、デヴィは南極へ向かうのだった。難易度はさほど高くないが、いくらか英語は読めたほうがいいかもしれない。易しい英語なので翻訳サイトを使ってどうぞ。「アルフィーの南極アドベンチャー」と同じく ROONEY DESIGN のゲームです。

 ヒントは、そんなに難しいゲームじゃないから必用ないかもしれないんだけど、ストーリーの解説もかねて続きにて。
-







1. オープニングでは子供たちのオモチャが何者かに奪われてゆく。現場には鳥の羽根が残されているぞ。そんな時、主人公のデヴィ(下級エルフ)は北極サンタの屋敷でエルフ長のダニエルに叱られていた。何をやってもドジでまぬけなデヴィ。掃除が終わるまで残業しろと言われてしまった!

2. デヴィが掃除してる部屋は世界中の子供たちからの e-mail を受け付ける IT ルームらしい。後ろのパネルがピカピカしているから調べてみると「わたしのクリスマスドールが盗まれちゃったの。ペンギンの羽根が落ちてたわ。お願い、助けて。あ、そうそう、次のクリスマスには弟が欲しいです。感謝とキスを、スージー」外国の子供ってめちゃくちゃなお願いするなー、と感心する間もなく、世界中から同じようなメールがバンバン届いちゃう。

3. こりゃ大変だ。サンタクロースに報告しなきゃ。その前に部屋の中をよく調べて行くこと。

4. IT ルームを出て玄関ホールへ。暖炉の上にカギがあるんだけど手が届かない。何か足場になるものはない? アイテムを見るには右上の「I」というアイコンをクリック。

5. 画面右方面へ移動。サンタの部屋の前へ。部屋の前にはMr.スパイク(刺)とMr.ホック(鈎)がいる。ゲームクリアには関係ないけど面白いから二人の頭に注目。二人をクリックすると英語で会話がはじまるが、簡単に言うと「サンタはお疲れです。ただいまお休み中ですから会えません」ということ。一番下を選択すると会話から抜ける。

6. サンタに会えないなら自力で子供たちを助けなきゃ。玄関から外へ出るとサンタのソリと、なぜかエレベーターが。エレベーターの入り口には小さな鍵穴が。カギを持っていないと何もできないので、持っていなかったらカギをとってくること。

7. 北極のエレベーターがどこへ行くかっていうと、地球の中心を通って南極へ?! でも途中で止まっちゃう。パネルを開けて配線を調べよう。黄色から黄色へ一筆書きになるように配線すれば動きます(ってほぼ答えか?)。

8. エレベーターが動き始めて南極に到着。北極から乗って来たから、南極に来ると上下が逆さま?! エレベーターを下りると、なんと南極にもサンタの家が(右の建物)! 南極のサンタはなんとなくうさん臭い「北極はいいところだが、わしにはちょっと寒いんじゃ。ふぉふぉふぉ!」とか言ってる。ここでまた選択肢付きの会話モードに。会話の内容は盗まれたオモチャの話。南極サンタも独自にオモチャを配ってるらしい(空気汚染ノーゾーンだなんておかしな登録商標のオモチャ)。南極サンタはかなり怪しいけど、ここでは適当に言い逃れてる。面倒でもすべての選択肢を試すこと。ここでアイテムがひとつ手に入る。

9. 左へ行くとペンギンの住み処。今回の事件にはペンギンが関係しているらしいので調査しなければ。ペンギンの迷路を抜けると氷の家(イグルー:igloo)があり、門番のペンギンがいる。ペンギンとの会話モード。内容は、ペンギンがオモチャ好きであること、イグルーに入れるのはペンギンだけであることなど。ここでもアイテムが手に入るのですべての選択肢を試すこと。

10. イグルーの中に何かありそうだけどペンギンにならないと入れてもらえない。一度引き返して仮装用のアイテムを探して来よう。

11. エレベーターのあるところまで戻って、画面下の門からガラスの彫刻園に。隅々までまわってアイテムを探す。すべて集まるとペンギン仮装グッズに。トイレのカッポンが良い味出してる!

12. ペンギンイグルーの前にもどる。門番と話すと「中に入るには1ペブル(one pebble)必用」と言われる。南極サンタにもらっていなかったら戻ってもらってくること。

13. イグルーの中へ。中には盗まれたオモチャがたくさん。門番のペンギンと話すと「オモチャを盗んで来たら南極サンタがエクストラ・フィッシュをくれるって言ったんだ」という。やはり黒幕はあいつか!

14. 南極サンタのところへ。「子供たちは北極サンタからの贈り物を喜んでいるのに!」「ふん、北極サンタだと? あんなヤツ、間の抜けたデブじゃないか」怒ったデヴィは南極サンタの化けの皮をはぐ。その正体はなんと?!

15. サンタクロースは世界のトップ。犯人はトップに立ちたかった。でも南極は世界の一番下。彼らの望みは南極をトップにすることだった。子供たちのオモチャをすり替えてエアロゾル(大気の塵)をばらまき、地球を温暖化すると南極の氷が溶ける。南極から水が流れて行けば北半球が今より重くなって地球の上下が逆転するはずだ(しないしない)。そうすれば南極サンタは世界のトップに立てるではないか。

16. このままほっといたら子供たちと世界のピンチ。南極サンタのアジトを破壊しよう。部屋の中のあやしい場所を調べること。

17. 南極サンタのアジトは爆発。宇宙に飛んで行ったのは南極サンタが用意した大気汚染印の偽人形。デヴィは今回の働きで出世してハッピーエンド。


# このゲームやって思い出したんだけど、中学のときの教頭先生が「北半球にたくさん雨がふると重さのバランスが崩れて地球の傾きがおおきくなるんだよ。いやホントに!」って言ってたの思い出します。冗談なのか本気なのかは未だにわかんないんだけど(笑)