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南極物語の予告を見るたびに

 『ナルニア国物語』もディズニー映画だったんですが、来週末の18日から、またもやディズニー映画が封切られるみたいなんですよ。その名も『南極物語』だそうで。ええ、そうです。昭和基地に置き去りにされたカラフト犬の太郎と次郎のお話が原作。

 これ、映画館などで予告編を見ると、あたかも1983年に日本で作られた、高倉健主演の『南極物語(DVD通販可)』のリメイクであるかのように紹介されているんですけど、よくよく見ると舞台は昭和基地じゃなくて、米国科学財団・南極基地の話だったりするのよね。

 実際に太郎と次郎が南極に取り残されたのは1958年のことだっていうから、半世紀近くたった今、映画化するにあたってストーリーを現代に置き換えるのは仕方のないことなんだけど、まさか舞台までアメリカにされるだなんて。犬もカラフト犬じゃなくてハスキーだし、なんかちがーう!!

 これがたとえば、日本の昭和基地が舞台で、主人公がアメリカ人の新聞記者とかで、あくまでアメリカ人の目から見た物語が展開するというんだったら『南極物語』として許せる気がする。すっかりアメリカの話にされてしまうのなら、いっそタイトルを別のものにしてしまっていいんじゃないかって気がする。もちろん、映画の最後に「これは日本の昭和基地で実際に起こった出来事をもとに……」とテロップを入れてほしい気はするけどさ。

 予告編で「米国科学財団・南極基地」というテロップを見るたびに、なんとなく屈辱的な気持ちになる今日この頃。




 っていうか、こんなことしてないで、昔話を更新しろよと思うんだけど、たまってる分を先に吐き出そうとすると、なかなか手がつかないんだよー。