新・珍獣様のいろいろ がぼちゃんねる

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ロックさん、トレビシェってなんなんだよ

 最近、アメリカドラマの「LOST」のシーズン 1 に凝ってる。かなり前にLOSTの米国公式サイトに脱出ゲーのようなものが公開されていて、無人島に墜落した飛行機の乗客が、沈没船(なぜか内陸にある)やら謎のハッチ(無人島なのに?)やらを発見して妙な体験をする話だ、というのはなんとなく知ってた。かなりがんばったつもりなんだけどゲームは解けず、解けなかったからこそ「このドラマ、日本ではやらないのかな」と、気になってもいた。当時はまだ日本のテレビ局では放送されてなかったと思う。

 その後、TBSのBSデジタル局であるBS-iで放映が始まったと聞いたけど、視聴する環境がなかったのでおあずけをくらい、やっとTBSの地上波で放映されて見始めたら、これがもうおもしろく深夜に週二回やってる放送じゃ足りなくなり、ケーブル局のANXで始まった放送で過去に見たもののおさらいまでして、その上ツタヤでDVDを借りてきて、テレビでまだやってない分を先行して見ているというダメぶり。細部に複線がはられているので、ある程度まで先をみたところで戻って見直さないと気づかない部分がたくさんある。短期間に同じエピソードを何度も見てるのに飽きない。というか、何度か繰り返して見ないと全体がよく見えないようにできてる。なのに一話ごとに見ても十二分に面白いんだから困った。

 こうなると、当時解けなかったあのゲームをもう一度やりたいんだけど、残年ながらもう公開されてないんだよねー。あのゲームをやってなかったら、夜中にアメリカドラマなんかやってても絶対に注目しなかったはず。簡単に解けてたら忘れてたのに、解けないからこそ気になって、元ネタのドラマをずーっと見たいと思ってた。

 それはそうと、トレビシェ。墜落した飛行機の生き残りにジョン・ロックというナイフ投げが上手な禿頭のおじさんがいる。この、ロックさんが島でハッチをみつけて開けてみようと思うんですな。ハッチといったってみなしごのミツバチじゃなくて船とか戦闘機とか自動車の後ろについてる上げ蓋のことでっせ。ハッチには取っ手がついておらず、硬く閉ざされているので普通にはあけられない。そこで、ロックさんがトレビシェというものを作ってハッチに衝撃を与えようとするんだけれど……続きは興味があったらDVDでも見てください。

 気になるのはトレヴィシェ。高いところから重たいものを落っことして衝撃を与える原始的な重機のようなもので、もの自体は別に不思議でもなんでもない。誰でも似た様なものを時代物の洋画か何かで見たことがありそうだし、ちょっと考えると思いつきそうな構造のものなんだけど、その器具の呼び名は誰も知らないと思う。それを、ロックさんは「トレビシェというんだ」と説明するんだよね(トレビシャにも聞こえる)。

 「へー、あれってトレビシャっていうんだ」と思ってカタカナで検索をかけると、あらびっくり、日本語じゃひっかからないのよ。トレビシャだとワインの名前と地名にひっかかってしまい、トレビシェだとヒットなし。こ、これは手強い。というか想像通り誰も知らないような単語だったのね。海外に古代重機の解説をしたページでもないかしらと思うんだけど綴りがわからない。DVDに英語の字幕がついてれば綴りがわかるかもしれないので、これはあとで確認する予定です。誰か、トレビシェ(トレビシャ?)が何語で、どんな意味なのか(地名に由来してるとか、発明者に由来してるとか)知ってる人はいませんか?

珍獣ららむ〜 2007年03月13日(火)12:12

 綴りは「trebuchet」だった。フランス語っぽい感じ。trebuchetでイメージ検索すると「そうそう、こういうやつ」っていう画像がたくさんあるので海外ではこういうものをごく当たり前に「トレビシェ」というのか……とも思うけど、ロックさんが助手的役割のブーンに「綴りはわかるか?」と聞いているので、やっぱり専門用語なのかも。

 ふと「これは投石機(カタパルト)に構造が似てる」と思って、そっちから検索をかけたら、ウィキペディアに「(投石機は)中世には改良が加えられ、オナガーやトレバシェットへと進化した」とあったよ。日本語では「トレバシェット」「トレビュシェット」と表記されることが多いらしい。なるほど、道理でヒットしないわけだ。

 トレビシェは高いところから物を落とすというより、投石機みたいな感じでものを振り回して当てる感じの重機みたい。投石機は何かの弾力(動物の筋とか木材のしなりとか?)を利用してものをすっ飛ばすのに対して、トレビシェは重りが落ちる力を利用して、長い腕をぶんまわし、腕の先についてる石などを攻撃対象に当てる仕組み。中国では襄陽砲(元軍が襄陽の町を攻撃するのに使ったから)とか回回砲(回回教=イスラム教徒の技術者が使い始めたから)呼ばれるそうな。へー。

 でも、結局、なんでフランス語っぽい綴りでtrebuchetと呼ばれてるのかはよくわかんなかった。ちなみにカタパルトはギリシア語源らしい(ギリシア文明の時代に使われ始めたからだろう)。「○○に対して投げつける」みたいな意味みたい。

こま 2007年03月25日(日)14:16

トレビシェもカタパルトも知らなかったのですが
カタパルトってなんか大昔に聞いたことあるなぁと思って
よく考えたら、山下達郎の歌詞でした。
(重機じゃなくて飛行機のほう。歌詞なので深い意味はない)
話そらしてすみません。