新・珍獣様のいろいろ がぼちゃんねる

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MOTHER3

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こんな大きな箱で小さなものがやって来た

 ここのところ、暇さえあれば「MOTHER 3」をやっているので脱出ゲーも解いてないし、そういえば昔話の更新もぜんぜん手をつけていないのでした。

 MOTHER の世界といえば、身近な世界でおこる出来事を題材にしているのが特徴でした。家のまわりで動物たちが暴れ始めるのでバットを持って様子を見に行く主人公。家は郊外にあるけど、すぐ近くに大きな町があって、主人公は遠くで働いているお父さんから銀行振り込みでお小遣いをもらって買い物をする。回復アイテムはハンバーガーやポテト、ポカリスエット的なものといった現実感あふれる品々。家に帰ればお母さんが大好きな○○(名前を決めるように、好きなものも決められる)を作って待っていてくれる。そんな現実感あふれる世界に愛着をもてるのが MOTHER の世界でした。

 ところがですね、今回のやつは村人たちがお金の存在すら知らないような田舎町からストーリーが始まってしまい、町外れにはファンタジーにありがちな廃墟となったお城があって、その城の王の娘なんかも出てきてしまう。正直なところ、最初のうちは「なんだこの半端なファンタジー的なものは。台詞回しが糸井さん風なものになっているとしても、これは MOTHER ではないのではないか(とかいいつつ口調がイトイ調になっている)」という感じだったのですよ。

 けれども、それは後の展開につながる重要な演出でした。素朴だった村はある出来事をきっかけに、たった三年で大都会になってしまう。これまでの MOTHER ならば、その都会的な部分に深刻にならない程度の現実感と愛着を感じていたのに、3 では村の発展を批判的な目で見るように誘導されて、しかもそれが現実感をともなってるという、なんともシテヤラレタ感じのストーリーになってます。それでいて、けっして深刻にならずに話が進んでるのもお見事というか、糸井さんの人柄が出ているというか。

 かなり面白いのですけど、音楽の雰囲気が旧作とだいぶ違う(スタッフが違うのですよね?)のが残念かな。

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MOTHER3 デラックスボックス
 フランクリンバッヂと、使い込まれたような感じのコントローラー的なゲームボーイミクロと、そのへんにちょいと置いたらそれっきり出てこないんじゃないかという感じの小さなカートリッジ。

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フランクリンバッヂ
 雷的なものをはねかえすバッヂ。こういうアイテムがゲームの中に出てくるのがおやくそくになっている。