新・珍獣様のいろいろ がぼちゃんねる

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軽く近況報告、あとゲド戦記

 本当に具合が悪いので土曜日に病院に行きました。腹に水がたまっているようです。そりゃ苦しいはずだってば。たまたま行った病院にはない科で見てもらったほうがいいと言われて「どこへ行けばいいですか?」と聞いたら「たとえば医科歯科(御茶ノ水)とかー」と言われて「イヤです」って、なんかこのシチュエーションはデジャヴュ。そりゃ御茶ノ水なら乗り換えなしでいけるかもしれないけど、病気で苦しい時にラッシュ時の千代田線になんざ乗ったら死ぬって。

 で、結局は区内の慈恵医大青戸病院に紹介状を書いてもらって月曜日に出かけてみたんですが、ここはここで若い衆が勝手に内視鏡手術をやって人をぶち殺したので有名な病院だったりして。えへへへ、もうどうでもいい。近ければ。近いといったってバスをふたつも乗り継がないと行けない……ひゅーどろどろ。

 そんなこんなで現在検査漬けの日々です。CTとレントゲンとって、MRIもやった。血も抜かれたし、エコーもやった。診断はまだ下っていないのですが、冗談にならんような病気である可能性も否定できない状況よ(笑)念のためにとか言われて、胃カメラと大腸内視鏡検査までする予定なんだけど、腸をカラッポにするために液状の下剤を半日かけて 2リットル飲まなきゃならんと聞かされて挫折気味。大腸のほうだけキャンセルしようか真剣に迷ってるところ。元気なときなら問題ないけど、今は2リットルも水をのんだら腹が割れそう。普通に食事するだけでも腹がきついんだよ。


 で、いつ何時どうなるかわからないので腹はキツイけど『ゲド戦記』を見に行ったのね。ダメっぽいのは予告見ればわかるので、もちろん定価でなんか見ないさ。レイトショー割引で半額ね。

 それでその、見たんですけどね。うーん。宮崎息子、これがデビュー作で初めてでド素人なんだよね。うんうん、仕方ないね。初めてだから。……でもキツイ。二時間見てるのつらかった。パパ宮崎っぽいキャラがなんとなく動き回っているけどパパじゃないことが露骨にわかるようなものでした。というか、あんなに宮崎キャラを狙った絵にしないほうがよかったんじゃないのかと。絵の印象から期待するものとまるで違うので荒が目立ちすぎる。

 もう原作の内容をほとんど覚えてないから、ストーリーがどーのっていうのは言わない(映画見てもまるで思い出せなかった)。そんなことより吾郎ちゃんには萌が足りないと思うの。宮崎キャラは極端な話、出てくるキャラ全員に萌える要素があると思う。たぶんパパ宮崎は「女の子」であれば年齢を問わず、幼女からおばあちゃんまで大好きなんだと思うし、そのことはラピュタに出てくる女海賊のおばあちゃんが萌えキャラなのを見ればわかると思う。男性キャラにしても、善玉から悪役まで、すべてにおいて魅力があった。台詞回しはもちろん、ちょっとした表情に至るまで深みがある。男性キャラもやっぱり萌える。

 でも、吾郎ちゃんのはなんかダメ。本人がアニメーターじゃないから表現力が伴わないというのはあるでしょうけど、出てくるキャラクターがどいつもこいつも軽薄に見えちゃう。軽薄な役回りを軽薄に見せているんじゃなくて、その役の存在自体が薄くてあってもなくてもどうでもいい感じに見えちゃうんだよー。どのキャラも、パパ宮崎の作品に出てくるあの人とか、この人とかをコピーしてるのが露骨にわかって、しかも、コピーの仕方が劣悪。魅力ではなくイヤミばかり後に残ってしまう。

 宮崎駿自身が「ゲド戦記に影響されて、この映画も作ったし、あの映画も作った。これらを作る前ならば喜んでゲドをアニメ化したけれど、今はもう作れない」と言ったそうだけど、父親が「それゆえにやりたくない」と言ったものを、息子が寄せ集めて醜悪なつぎはぎにして映画とっちゃったって感じ。

 ……でも、宮崎吾郎ってろくな経験もなくこれ作ったんだよねえ。そうなると、もう仕方ないっていうか、最初からわかっていたことというか、祭り上げちゃったまわりの人たちが悪いんじゃないのって感じもする。ある意味哀れ、吾郎ちゃん。次もやるなら親父の作品は無視したほうがいいと思う。

ひろこ 2006年08月05日(土)08:41

検査って治療より辛いようですね、なるべくラクに済んで、
たいしたこと無い結果が出ることをお祈りします。

ゲド、やはりねぇ。
ブレイブ ストーリーの方が面白そうだねぇ。

珍獣ららむ〜 2006年08月05日(土)11:23

 ゲドはほんとにダメだったよ。わたしもブレイブストーリーを見ればよかったって思った(笑)

 今日はこれから腹水を抜いてもらうことになってしまった。「局所麻酔ってどういうのですか」って聞いたら「局所麻酔は局所麻酔ですよ」って医者に開き直られてしまった。「昔、盲腸の時に脊椎に打たれたようなやつはイヤです」と言い直したら「ああ、それは局所麻酔という表現にはなりませんから」だって。わかんねーよそんなこと(笑)医者ってからかうと面白いですね。とか言ってる余裕はあんまりないの。げー、これから腹に針さされて水抜かれるんだー。わーん。