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食べ物伝説メモ - *食べ物に関する伝説

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*食べ物に関する伝説
-食べ物にまつわる神話・伝説・昔話など
-食べ物や料理のルーツに関する逸話(史実含む)
-食べ物にまつわる格言・ことわざなど

これらをみつけた時、珍食の各ページに書く場所がなかったらここにメモしておくこと。

**野菜・果物・穀物・木の実・茸など
***オオバコのはじまり(韓国)

 福音館書店『だまされたトッケビ』より

 トッケビは韓国の妖怪で、日本の河童や天の邪鬼や山姥、鬼などを足して割ったような性格をしている。その姿は大男だったり、子供だったり、女性だったりと様々である。

 あるニートで引きこもり的な男は両親に見捨てられて山に迷い込み、女のトッケビと出会った。しばらく一緒に暮らしていたが、男は急に母親に会いたくなり家に帰ると言い出した。トッケビは土産だと言って、尻をたたくと金をひり出す馬をくれた。

 帰る途中で立ち寄った宿で「決して馬の尻を叩かないでほしい」と言って馬をあずけるが、宿屋の主は馬の尻から金が出ることに気づいて別の馬と交換してしまう。

 家に帰り着いた男は、両親の前で馬の尻を叩くがクソしか出てこない。再びトッケビのところへ戻り、一緒にくらしはじめるが、また母親に会いたくなり、家に帰ることにした。今度もトッケビは土産だと言って命令すると独りでに暴れ回るこん棒をくれた。

 男は宿屋でこん棒をあずけ「この棒に叩けと言わないでほしい」と頼んだ。宿の主は今度も宝が出てくると思い「叩け」と命令してしまう。こん棒は独りでに暴れ回って宿屋の主をめった打ちにした。男は宝をひりだす馬を取り戻し、両親の待つ家に帰った。

 こうして男は大層なお金持ちになったが、あまり何度も馬の尻を叩き続けたので、ある日とつぜん馬が燃え上がり、男の家もろとも燃え尽きてしまった。金が積み重なっていた場所には葉っぱが馬糞の形をした草が生えるようになった。それが、馬糞草(オオバコ)のはじまりである。

-オオバコ=車前子・車前草
-薬にする他、食用にも。薹が立つ前のやわらかい葉を天麩羅などに。

***成金はマッシュルーム

 フランスではマッシュルームの成長が早いことから成金のことをシャンピニオン・ド・パリ(マッシュルーム)と呼ぶ。(世界ふしぎ発見)。

***椎茸を買いに来た老僧
 道元禅師(1200〜1253)が貞応二年(1223年)春四月に中国へ渡った時のことである。船が港に着いた時、20kmも離れた阿育王山の老僧が椎茸を求めてやってきた。日本の干し椎茸は品質が良く、中国でも珍重されていたのである。

 道元は、その老僧をただの使い走りと思い、軽い気持ちで中国仏教についてたずねたところ、老僧は非常に深い知識をもっており、なぜこのような下働きをしているのかわからない。

「あなたのようなお年寄りが、一体なぜ下働きなどしているのですか。そのような仕事は若い僧侶にまかせ、読経や座禅にはげまれてはいかがですか」

 道元がそのように言うと、老僧は高らかに笑って「あなたには修行の意味が何もわかっていない」と言い、帰ってしまった。

 なお、老僧が買いに来たものは、桑の実だったという説もある。

***ひらけゴマ

 ゴマの果実はサク果といって、種が熟すとしぜんにひらくことから「ひらけゴマ」という言葉が生まれた(所さんの目がテン!)

***コーヒーの起源(エチオピア)
 カルディというアラビア人のヤギ飼いが、牧草地に生えている灌木の実を食べたヤギが興奮して躍り出すのに気づいた。この話を聞いた修道士が実を食べてみたところ、眠気が消えて頭が冴えることがわかり、弟子達にも服用するようにすすめた。その実こそ今で言うコーヒーの実である。

**肉・魚・虫(食品としての)など
***魚の骨が喉から抜けない時は
-ご飯を噛まずに飲み込む
-三味線のばちで喉をさする
-櫛の歯で喉をさする

※いずれも俗信なので効き目は定かではないし、ご飯を飲み込むのは逆効果とも言うので要注意。

**加工品
***温麺の伝説(岩手)
-藩政時代に城下町・白石で誕生。
-味右衛門という孝行者が、胃病で衰弱した父親のために、旅の僧から消化のいい油を使わないめんの製法を習った。
-温麺(うーめん)は小麦と塩水だけで作るので口触りがよい。
-息子の温かな心をほめたたえ、この麺を温麺と呼ぶようになった。
参考:[[みちのく手延べ温麺>http://www.rakuten.ne.jp/gold/hosomichi/list_ken/miyagi/mi-0015/index.html]]
&br;# この伝説を信用するとしたら、日本の麺類は素麺のように油でのばす製法が基本で、粉と塩だけで作る今のうどんみたいなものは後から発生したってことなの?

***焼きまんじゅう(群馬)
http://www.cnet-ga.ne.jp/applepie/yakiamnjuu/yakimanjurekisi.htm
伝説じゃなくて史実かもしれないけど。

***肉じゃが
 東郷平八郎の逸話。イギリスで食べたビーフシチューが恋しくなり、部下の料理長に説明して作らせたところ、ドミグラスソースを知らない料理長は「茶色ならば醤油だろう。甘いと言っていたから砂糖を入れて、あとは肉と野菜……」という具合に想像で工夫したところ、できあがったものが肉じゃがだった。完成品を見た東郷平八郎はビックリ仰天。しかし、食べてみると美味しいので定番料理となった。(タモリのヒストリーX 2007年10月放送)

*食べ物に関する習慣メモ
***香川県の一部では風呂場を新しくしたら湯船でかけうどんを食べる
 ちゃんとお湯をはった湯船に裸で入ってかけうどんを食べるらしいです。

*変わった食材メモ
-珍食ウィキの一覧にないけど珍しい感じの食材

上記をみつけたら軽くメモしておく。

**野菜・果物・穀物・木の実・茸など
***ロシアのチャーガ
 シラカバの木に生える茸。錆びたような赤茶色で固く、金槌で砕いてからお湯に溶かして飲む。カバノアナタケ。ロシアでは昔から健康飲料として愛飲されているとのこと(2007年9月15日TBS知っとこ)。健康食品として日本にも入ってきている。

***五味子
-中国で五味子、韓国でオミジャ(五味子の韓国読み)と呼んでいる生薬。
-赤くて小さな実。
-酸っぱくて苦い。人参の香りを濃くしたみたいな強い香り。
-お茶にする(煎じて飲む)
-スープに入れるなどして薬膳に。
-もし韓国に宮廷が残っていたらという設定の韓国ドラマ「宮(クン)」で、皇子様(?)のボーイフレンドをたずねて宮廷に遊びに行った女の子が五味子茶を出されて「オミジャ……チャ?」と首をひねりながら変な顔をして飲んでいる場面がある。
-健康茶として日本でも話題になりかけているが、そこいらで買えるものは粉末か、さもなければ飲みやすくブレンドされたものばかり。五味子100%のお茶はなかなか出回っていない。漢方薬局ではたぶん普通に買える。60円/10g程度(時価)。
-一日の摂取量は9g以下
-五味子100%のお茶はマズイらしい
-飲んでみた。1gを200ccの水で30分ほどとろ火で煎じる。1gは10粒くらい。酸っぱい。ローズヒップに似た酸味。少し癖のある香り。お茶自体はそんなに不味くない。甘みをつけて飲めば美味しいのではないか。実をかみつぶすと苦く、人参のような強烈な香りがする。これはダメな人は絶対にダメだろう。

**昆虫
***ボゴン・モスとウィチェッティ・グラブ

>Bogong Moth(ボゴン・モス)
学名:Agrotis infusa
http://bugs.bio.usyd.edu.au/Entomology/importance/imagePages/bogongMoth.html
http://www.agric.wa.gov.au/content/pw/ins/pp/gc/fn059_1994.htm
↑これだとすると、ヤガ科の虫で、見た目からしても日本で言うとヨトウムシに近いですね。ただ「生だとエビ、ローストするとナッツ」という表現を聞くと Agrotis infusa じゃない気がしますねえ。英語の昆虫名はしばしばなんかの総称だったりしますし。


↓たとえばコレ(Witchetty grub)のこともBogong Mothと書いているサイトを見ました。
http://images.google.com/images?lr=&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=Witchetty%20grub&um=1&sa=N&tab=wi
http://www.ento.csiro.au/aicn/name_s/b_1510.htm
Witchetty (Wijuti) Grub
学名:Endoxyla leucomochla

 学名は目安で、これに近い虫を全部ウィチェッティと呼んでいるかも。ボクトウガ科(Cossidae)の虫です。「美味しんぼ」でアボリジニが食べると紹介していたのはこっちです。