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珍獣の食卓wiki「ナス」 - ナスの仲間について

ナスの仲間について


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和名ナス(茄子)
別名ナスビ
学名Solanum melongena
科名ナス科
沖縄口
アイヌ語
中国名茄子
英名eggplant(米) aubergine(英)
エスペラントmelongeno
その他aubergine(仏、独)
melanzana(伊)
berenjena(西)
berinjela(葡)
夏~秋
原産地インド

ナスに関するあれこれ

インドからきた野菜

 ナスの原産地はインドで、ヒマラヤを越えて中国経由で日本にやってきた。平安時代にはすでに栽培されていたという。

色・形・調理法・旬

◎ナスの様々な色や形について参考になるサイト
まちのみどりと園芸の相談・ナス編4(千葉大学大学院園芸学研究科・園芸学部)

覚え書き

学名・英名について

 solanum は鎮静作用のあるもののこと。ナス科の一部の植物に鎮静効果のあるものがあるためについた名前。
 melongena はウリ(またはリンゴ)の成るものの意味。古代においてナスはウリの一種と思われていたふしがある。『斉民要術』という中国の古い文献でもナスはウリとして分類されている。

 あくまで英名で米名ではない。
 ナスをヨーロッパに伝えたのはアラブ系の民族だが、中東の言葉でナスをバディンジャという。これに接頭辞のオウがついて、オウバディンジャと呼ばれているのがヨーロッパに伝わり、オウバージンと呼ばれるようになった。
 当時の中東の言葉というのが何語かはよくわからないが、現在でもアラビア語でナスのことをバジンガーン、ペルシア語(?)ではバディンジャンと言うそうだ。  

ナスにまつわる言葉

 茄子紺(なすこん)
 
茄子の皮のような濃い紺色のこと。

茄子歯(なすびば)

秋茄子は嫁に食わすな(諸説あり)

赤茄子(あかなす)

 瓜の蔓に茄子はならぬ(うりのつるになすはならぬ)
 
「蛙の子は蛙」と同じような意味。「鳶が鷹を生む」の反対。平凡な親からは平凡な子供しか生まれないということ。ある決まった条件下には、決まった結果しかありえないということ。

 一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)
 
初夢に見ると縁起のいいもの。

 親の意見と茄子の花には千にひとつも無駄がない
 
「冬瓜のあだ花」や「冬瓜の花は咲いても百にひとつ」の反対。ナスは咲かせた花のほとんどに実がなることを親の意見の貴重さにたとえた言葉。

 仲良きことは美しき哉
 
武者小路実篤の色紙。上記の言葉とともに、ナスやカボチャの絵が添えられている。これらの野菜とこの言葉になんの関係があるのかも不明だが、飲食店などに必ずこの色紙が飾られている理由もいまいちよくわからない。

珍獣様が食したナスたち