ジャガイモの仲間について
珍獣の館TOP>珍獣様の博物誌>珍食目次>この記事のオリジナル
和名 | ジャガイモ(ジャガ芋) |
別名 | ばれいしょ(馬鈴薯)…芋が馬の首につける鈴に似ているから にどいも(二度芋)…春と秋の二度収穫できるから |
学名 | Solanum tuberosum |
科名 | ナス科 |
沖縄口 | |
アイヌ語 | イモ、エモ、アッフラ、コソイミなど |
中国名 | 馬鈴薯、土豆 |
英名 | potato |
エスペラント | terpomo 「大地のリンゴ」の意 |
その他 | Kartoffel(独) Erdapfel(独ライン地方)「大地のリンゴ」の意 pomme de terre(仏)「大地のリンゴ」の意 patata(西、伊) batata(葡) kentang(印ネ) |
花 | 初夏 |
原産地 | 南米アンデス山脈 |
ジャガイモ
ジャガタラ(現在のジャカルタ)を経由して日本に伝来したことからジャガタライモと呼ばれ、ジャガイモと呼ばれるようになった。
ばれいしょ(馬鈴薯)
中国名。もとは中国に自生するホドイモの仲間の名前だった。その植物は芋が馬の首につける鈴に似ていることからマーリンスゥ(馬鈴薯)と呼ばれており、後に外国から入ってきた芋がマーリンスゥに似ていることから馬鈴薯と呼ばれるようになった。日本でジャガイモのことをバレイショ(馬鈴薯)と呼ぶようになったのは、本草学者の小野蘭山が「耋莚小犢(てつえんしょうとく)」という本の中に記述したのが始まりで、1808年のことである。参考>ジャガイモ博物館
この件についてネット上を検索すると「17世紀、中国で、野生種の一種の「アンデイゲナ」とよばれる植物のイモの形が馬の首につける鈴に似ていることから、馬鈴薯(ばれいしょ)と呼ばれるようになった」というコピペめいた意味不明の説明をかかげているサイトが複数存在するが、この文章ではアンデイゲナとジャガイモの関係がわからず、怪文書と化してしまっている。
アンデイゲナは誤字で、アンディゲナとするのが正しいようだ。ジャガイモの亜種名 Solanum tuberosum.ssp. andigenaのことを言っている。アンディゲナ種は現在のジャガイモにごく近い野生のジャガイモで、これが17世紀、中国に持ち込まれたところ、馬の首に付ける鈴に似ているというので馬鈴薯と呼ばれるようになった、というのが怪文書の意味するところらしい。
※一般に栽培されるジャガイモは、4倍体普通栽培種Solanum tuberosum ssp.tuberosumに属し、いもの肉部は白~淡黄色。ところが原産地である南米アンデス地域には、アントシアニンで赤~紫色に着色した2倍体の近縁栽培種が存在し、原住民を中心に栽培されている。この祖先型亜種アンデイゲナSolanum tuberosum.ssp.andigena の雑種を遺伝資源として交配することにより、赤肉品種「インカレッド」および紫肉品種「インカパープル」等のカラフルポテトが出来た。(月報野菜情報より引用)
さらに紀元前五〇〇年ころとなり、現在のジャガイモにごく近いソラヌム・アンデゲナ亜種が生じました。(ジャガイモ博物館より引用)
また、馬齢=マレー半島のことで、マレー半島を経由して中国に伝わったことから馬鈴薯といわれるようになったとの説もある。薯は芋のこと。
大地のリンゴ
ヨーロッパ各国でジャガイモのことを大地のリンゴと呼ぶ。
ジャガタラお春
…これは芋がらみではない。
【ジャガイモ博物館】にもアンデイゲナ関連の記述があったよ。
アンデイゲナ=アンディゲナ=アンデゲナ=andigena か! アンディゲナはジャガイモの野生種のひとつで、亜種名をandigenaというわけね。それが17世紀に中国に持ち込まれたところ、馬の首に付ける鈴に似ているというので馬鈴薯と呼ばれるようになったと。:珍獣
↓このあたり、可能ならば参考にした本なりサイトなりを希望……というか、フレーズがっつりコピペして検索すると、あるサイトですっかり同じ文章が掲載されてるですよ。引用はいいけど無断でコピペはいかんです。引用は引用もとをあきらかにすること。