アロエの仲間について
珍獣の館TOP>珍獣様の博物誌>珍食目次>この記事のオリジナル
和名 | アロエ(蘆薈) |
別名 | ロカイ(蘆薈) 医者いらず |
学名 | Aloe arborescens(キダチアロエ) Aloe barbadensis または Aloe vera(アロエベラ) |
科名 | ユリ科 |
沖縄口 | ルグヮイ ドゥグヮイ(蘆薈) |
アイヌ語 | |
中国名 | 蘆薈 |
英名 | aloe |
エスペラント | aloo |
その他 | |
花 | 秋・冬とする本も多いが、春先から夏にかけても咲く |
原産地 | 南アフリカ、喜望峰周辺 西インド諸島バルバドス(アロエベラ) |
アロエはカイソウに似ており葉が肉質で斜の条がある。茎は柔らかく真ん中は赤い。重苦しい匂いと苦みがある。 インドから輸入されるものが珍重されるが、アシア属州にも生えている。この種類は傷にだけ使われる。とれたての葉か汁には驚くべき粘着力があるからだ。葉や茎に切り込みを入れて汁を取る。 ユダヤのイェルサレムの向こうには鉱物アロエがあると言う。しかしこれは質の悪いもので、これほど黒ずんで水っぽいものはない。 最上のアロエは脂肪質でつやがあり、赤みを帯びていて脆い。肝臓のようにしまっていて溶解しやすい。 アロエの性質は体を引き締め収斂し、緩やかに暖める。主な作用は通じをよくすることと健胃である。 参考>雄山閣『プリニウスの博物誌』
ロカイ(蘆薈)
アロエの属名である aloe を江戸時代の蘭学者がロエと読んで「蘆薈」の字を当てたことが始まりだというが(参考[広告]>『花ことば(上)』)、『本草綱目』にも「廬會」の名で出てくるし、現在の中国でも蘆薈と呼んでいる。北京語の発音はルーフイ。アロエと読むには無理があるので、やはり日本で作られた名前なのだろうか。
Aloe arborescens(キダチアロエ)
Aloe barbadensis または Aloe vera(アロエベラ)
aloe はアラビア語でこの植物を意味する単語である。arborensens は亜高木という意味。木のように立ち上がることから和名でもキダチアロエ(木立アロエ)という。
barbadensis は、バルバドス(西インド諸島)の、という意味で、原産地をあらわしている。
Aloe vera は真実のアロエという意味だが、学名の提唱者であるリンネが名づけたもので、現在は学名としては使われないものの、和名のアロエベラはこの名前がもとになっている。
医者いらず
アロエの別名。薬効がすばらしいことから医者が不要になるという意味。
アロエの子孫
アフリカのある地方には、アロエと人間が結ばれて子供ができたという伝説があるが、それについては ここいらへん をお読みいただきたい。いくらか大人向けの読み物なので、自分のことをいたいけな子供だと信じている人は、まずご両親か先生に読んでもらい、読んでも大丈夫か見てもらってからどうぞ。