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普洱茶:雲南七子餅茶喝方法その2

 前の記事からの続きです。

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 餅茶を割って、お茶用のナイフ(マイナスドライバーでよい)をさしこんで崩すところまで説明しました。お皿のようなものに茶葉を何層にも重ねて上から押してあるので、断面に対して縦ではなく横にさしこむのがコツであるとお店の人が言ってました。そこらへんは割れ目を見ると理解できると思います、

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 全部崩してしまってもいいのですが、わたしは数日分崩して、残りは密閉できるビニール袋に入れておくことにしました。お茶は空気に触れると風味が落ちていくので、なるべく固めたままにしておいたほうが長持ちする、と思うんです。

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 さて、お茶の入れ方です。これは、こだわりはじめるときりがありません。自分が美味しいと思えればそれでよい、と割り切ることも大事です(笑)

 上の写真は、わたしが格好をつけて中国茶を飲む時にだけ使っている茶器で、旅行にも持っていけるように小さく作ってあります。安物ですがちょっと可愛いので気に入っています。こういうものを買ってもいいですが、日本茶用の急須を使っても、丁寧に入れれば美味しいので問題ありません。というか、わたしも普段は日本茶用の急須で入れてがぶ飲みしています。

 まず、お湯をたっぷり沸かします。急須にお湯をそそぎ、急須から湯飲みにお湯を移し、茶器を温めます。

 急須をからにして、さきほど崩した茶葉を入れます。中国茶用の小さな急須だったら、急須に対して茶葉を半分くらい入れちゃうんですが、日本茶用の急須は大きいので、底が十分に隠れるくらいでいいと思います。

 そこへお湯を注ぎ、最初の一杯は捨ててしまいます。洗茶といって、全てのお茶でするわけではありませんが、普洱茶は最初の一杯を捨てた方がいいとされてます。

 改めて急須の茶葉に熱湯を注ぎます。蓋をして30秒くらい蒸らしたら湯飲みに注ぐのですが、お湯が急須に残らないように、すっかり注ぎきることが肝心です。湯飲みが小さくて注ぎきらない場合は、なるべく大きなマグカップに全部注いでしまってから、湯飲みに移す(もしくはマグカップでがぶ飲みする!)のがいいでしょう。

 お茶を注いだら、急須の蓋はあけておきます。閉めっぱなしにすると蒸れて渋みがでてしまいます。同じ茶葉に、またお湯を注いで、六煎目くらいまでは美味しく飲めます。

 こうして入れた普洱茶は、ひょっとすると想像より濃く見えるかもしれませんが、飲んでみると見た目ほどには苦みも渋みもないはずです。普洱茶は、香りに癖があり、色は黒いですが、味はまろやかで飲みやすいお茶だと思います。

 濃い薄いは人それぞれ好みが違うので、飲んでみて茶葉の量を調節してみるといいでしょう。これが完璧、なんて方法はないと思います。美味しいことが一番です。

旅行茶器セット
3960円税込、送料別
これは、わたしが持ってるのと同じものです>関連記事。魚の模様で、赤と青があります。リンク先の店は、4500円を超えると送料がタダになるので茶葉も一緒に買うとお得です。七個餅茶は扱っていないようですが、沱茶という、一回飲みきりサイズのお茶があるようです。商品一覧→茶葉→プーアル小沱茶とたどってみてください。ちょっと高いけど遠年プーアル茶も気になります。


超小型・中国茶器セット(旅行茶具)
1680円税込み送料込み
こっちは本当にお買い得です。上の品と内容はほぼ同じなのにお値段半分で送料込み。自分が探してる時にこれを見てたら迷わず注文してたと思う。ちょっと悔しい(笑)残り少ないので興味のある方はお早めに!


 どちらの品も、いわゆる急須ではなく、蓋碗でお茶をいれるタイプです。手つきのおぼつかない失敗動画ならこちらにありますのでご笑覧ください。


普洱茶用のナイフ
840円税込み送料込み



雲南七子餅茶(プーアール餅茶) 一枚(約350g)
税込2,625円 送料別
 これは、わたしが買った餅茶と同じロゴがついてますね。中華街の値段の倍するのは等級の違いかもしれないです。包み紙も、真ん中のマークの下に社名が入っているなど、少し違っているし。画像をクリックして、同じページ内に「七枚重ねて竹の皮で包んだ状態」のものもあります。業者じゃないのでこんなに買えないけど気になりますね。そういう形状で売られてるというのがそそる(笑)

# 良く読むとバナナの葉で包んだと書いてあるのも面白いです。竹の皮(タケノコの皮?)なら、こんな大きなものを包むほど幅も長さもないだろうと思っていたんですが、バナナの葉なら可能ですねえ。真相やいかに?



 中国茶 プーアール茶、プーアル茶、飲み方、煎れ方、入れ方、方法、いれ方、

タグ:お茶

普洱茶:雲南七子餅茶喝方法その1

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 普洱茶にはいろいろな形状のものがあるのですが、七子餅茶(チーズビンチャ、とか読むのでしょうか)というのは円盤状に固まっているものです。餅は、日本で言うと煎餅みたいな形状のものを言います。

 なんでも、このような円盤を七個重ねて竹の皮で包み、それをさらに九つ並べて発酵させるので、七子餅茶の名前がついたとお店の人が言ってました。

 値段はピンキリです。固めずに作ったお茶が500gで1000円程度だとすると、七子餅茶は一個(約300g)で1300〜2000円くらいのものが、横浜中華街あたりでは普通みたいです。

 値段の差は、バラバラのお茶にくらべると若干よい茶葉を使っているのと、丁寧に発酵させるので風味がよいからだ、ということです。果たしてその差が舌でわかるかどうかはビミョーですが、何事も気分が大事なのです。手間をかけてお茶を飲むのは楽しいじゃありませんか。

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 大きさは 直径20cmくらいでしょうか。先にも書きましたが、だいたい300gくらいで、300gといったら毎日こればっかり飲んでも一ヶ月やそこら飲み続けられる感じです。

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 裏返すとこんな感じ。きれいに包まれてます。特に封がしてあるわけでなく、真ん中できゅっとねじってへこみに押し込んであるだけでした。わたしゃこんな紙包みがけっこう好きだったりします。お店では、この紙包みを、煎餅の袋みたいなものに入れて、密閉して売ってます。

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 開けるとこんな感じです。フリスビーに似ています。想像以上に固くて、凶器にすらなりそうな勢いです。

 お茶として飲むには、まず円盤を割らなきゃいけないんですが、これが本当に固いので一苦労。テーブルの上に置いて、右手を円盤の真ん中よりちょい右くらいに当てて体重をかけて、左手で円盤の縁を持ってぐいっと折る感じで……とやっても一回では割れないかもしれません。

 あまり無理するとドンガラガッチャーンとなって、せっかくの茶葉が散乱して泣きを見るかもしれません。慌てないで何度か場所を変えたり、裏返したりしながら、ゆっくりと力を込めましょう。そのうちどこかに亀裂が入るので、そうしたら両手でそっと割ってやればいいでしょう。金槌で叩くと茶葉が粉になるのでもったいないです。

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 円盤が割れたら、割れ目からマイナスドライバーのようなものを差し込んで、そっとねじると茶葉が薄くはがれます。ぶっちゃけた話、マイナスドライバーで十分なのですが、写真のような普洱茶専用のナイフも数百円で売られています。

 普洱茶用のナイフも、写真のように平たいものや、アイスピックを太くしたような形状のものなどいろいろあります。細くて尖ったものよりは、マイナスドライバー状の平たいものが使いやすそうです。

 いずれにせよ、割れ目に横から差し込んでねじりましょう。氷を割るように上から刺してもうまく崩れないと思います。


 形から入りたい人(それはわたし)には、通販サイトを探すとこんなのもあるようです。
普洱茶用のナイフ
840円税込み送料込み
 これは、カッコイイ!! わたしゃ中華街でこういうのを探してたんですが見つからず、300円くらいの安いのを買ってしまったのですが……ううむ、通販あなどれない。お気に入りにいれといてそのうち買い直すよー。



 というわけで、次の記事に続く。


プーアル茶 プーアール茶 餅茶の割り方 入れ方 煎れかた いれかた

タグ:お茶

コメント一覧

ウキダカラ (02/16 00:32) 編集・削除

この先の尖ったタイプのナイフは、こんど改定された(去年の秋葉原事件の影響で)規制に引っかかるかもしれません。

珍獣ららむ〜 (02/16 02:07) 編集・削除

 うへ、こんなのもひっかかりますかね。そういわれてみれば先がけっこう尖ってますね。たぶんペーパーナイフに毛が生えたようなもので、実際にはそれほど鋭くはないと想像するんですが。気になるのでさっき注文してしまいました(笑)

[亀有]飯楽(ふぁんふぁん)

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葛飾区亀有3-8-5
JR亀有駅南口からすぐ。ゲームセンターフジの向かい、ラーゾ(カレー専門店)のとなり。ついこの前まで宝元という餃子屋さんがあったところで、餃子屋さんとは関係ないらしいです。

営業時間
 ランチ 11:30〜14:30
 ディナー 17:30〜21:30
定休日 水曜日
駐車場 なし(駅前なのでコインパークならいくつかある)

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▲ランチメニューの麻婆豆腐セット700円
 あまり辛くないタイプでした。花椒の香りが良いです。


▲小籠包 320円
 スープをたっぷり包み込んであります。最初なので普通のを頼んでみたけれど、デザート用に甘い餡の入った小籠包もあったので、次回はそれを食べてみようかな。


 出来たばかりのお店です。テーブル席とカウンター席があります。ナントカいう難しい名前の小籠包店で総料理長をしていた人のお店だそうです。

 街角のちっちゃい店にしてはオシャレで上品だと思います。味もかなり上品で、難を言うとオシャレすぎてパンチが足りない、かな。でも美味しいですよとっても。夜のメニューも気になります。ご飯ものばかりではなく、麺類もあります。

タグ:地元(葛飾周辺) たべもの屋

[金町]笑顔びっ栗焼き

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▲金町駅北口の、モンプティシュがあったところに新しい店が入ってました。

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▲「笑顔びっ栗焼き」だそうです。

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▲今川焼きみたいな感じで栗の形をしてます。小豆のあんこと、カスタードクリームの二種類があって、さらに甘栗がいっぱい詰まってます。

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▲勝ちま栗、という縁起物になってるとかで、たのむと焼きごてで「人生に勝つ」とか「病気に勝つ」とか景気のいい文句を入れてくれるらしいんですが、今日はこての準備ができていないとかでした。

 いつから店開きしてたんでしょうね。たぶん受験シーズンの縁起物として売るつもりだったんだと思うんですけど、センター試験には間に合ったのでしょうか。

 食べてみたら皮が薄めでパリッとしてて、今川焼きとはまた別の食感で美味しいです。カスタードクリームが意外といけます。これ、お持ち帰りするより焼きたてを店の前で食べたほうがいいんじゃないかな。皮が湿気ったら食感が台無しですよ。

 1栗パリッと150円也。

タグ:たべもの屋 地元(葛飾周辺) おまもり

甘太郎と坐和民

もう自分はターゲットからはずれたのだなと思う瞬間

 おともだちと焼き肉を食べようということになって、金町にある甘太郎に行きました。昭和三十年代をイメージしたテーマパークのような店内に、昭和の歌謡曲が流れるちょっと変わった焼き肉屋さん、だったはず。

 昭和といってもあくまで「イメージ」で、わりと似非っぽいんだけれど、イタリアをイメージした、中国をイメージした、フランスを、ドイツを、イギリスを……ってどうせどれでも似非だから、ファッションとして昭和があっても当然よいわけです。最近あまり金町へ行かないので、長いことご無沙汰してましたが、それなりに気に入ってはいたんです。チェーン店ですけどね。

 今日の気分としては、昭和っぽさを醸し出した店内で、ちょっと古めの大衆音楽とか聴きながらモツを焼いて食べたい気分でした。同じようなコンセプトだと、しちりんという店が近いんですが、こっちは大衆酒場系なので店内はごった返してます。そういうのがいいこともあるけれど、今日の気分は「昭和っぽくて、でもゆっくり食べて飲みたい」感じだったのでまっすぐ甘太郎に向かいました。

 ところが、なんだか雰囲気が違います。おおむね昔通りの店内ですが、各テーブルに液晶テレビが設置してある。少し時間が早かったのでお客さんは誰もいなかったにもかかわらず、六つくらいあるテーブルでそれぞれ違うチャンネルが映っていて、しかも音が出てる。その上、テレビ以外にBGMも流れてて、かかってる曲は思いっきり最近の曲ばかり。
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 わたしゃテレビが嫌いなわけじゃないですが、テレビってついてると、つい見ちゃうでしょう? せっかくともだちと飲みに行ったらともだちと話したいんですが、そう思ってても話題がとぎれる瞬間ってのは必ずあって、その時テレビに目をやってしまうと、ずーっと見ちゃうんですよねえ。それだったら家で飲みますってば。だいたい、これじゃ似非昭和ですらないですよ。ただの日常だから、何もわざわざお金出して食べに行かないなあ。

 一杯飲んだら出ようって決めて飲んでいたら、あとから立て続けに二組のお客さんが入ってきて、どちらも小さな子供連れでした。その時、自分がこの店のターゲットじゃなくなったことに気づいて、失敗したと思いました。子供連れなのは別にいいですよ。わたしも小さい頃、大人の行くような店にたくさん連れて行ってもらいました。でも、今の若い家族連れは家でするように子供にテレビを見せたりゲームをさせたり平気でするですよね。外では音を小さくしなさいとか、ヘッドホンで聴きなさいとか、決して言わない。

 人間、一度「それでいい」ことにすると、元にはもどれないものです。あの店をあたりまえだと思っている子供達は、やがてああいう店ばかりの世の中を作るでしょう。それが良いか悪いかはわからないけれど、少なくとも自分の居場所はあまりなさそうだと思います。自分は歳をとったんでしょう。これからどんどん、歳をとっていくのでしょう。わざわざそんなことを実感するために、高い肉とか食いたかぁないので二度とは行きません。

 お金払って外へ出たら、店の前に赤いのぼりが立ってました。よく見たら「全席にテレビ完備」みたいなことが書いてありました。入る前にこれを見てたらよかったと思っても後の祭りというやつです。昔気に入ってたあの雰囲気を求めて、まわりなどほとんど見ないでまっすぐ店に入っちゃったのは失敗だったなあ。

# 甘太郎では店員さんが「チャンネルはご自由に変えてください」と説明するし、最初からテレビの音を出してあるので、この状態に通されてテレビ見てるお客さんは、何も悪くない。見てあたり前です。こんなお店にしちゃった経営者のセンスを疑……いや、つまり経営者が望む客層に、わたしなんぞは含まれていないということなんでしょう。

# ついでに書いておくと、定食屋さんとかで店の一角にテレビが置いてあってBGM代わりになっているのは平気なんです。チャンネル権はお店の人が握っているので好きな番組を見られるわけじゃないし、ああいうのは邪魔にならない。甘太郎のムカつく点は、同じ部屋に六台くらいテレビがあって、一斉に別の番組をやってて、全部音が出てる。その上店内にはBGMまで流れている。ファミレスとかで音を出したままワンセグテレビを見てるオッサンとかいるでしょう。客の全員がああいう状態のことをしている(店側の意向でさせられている)わけです。そういう場所を提供するなら完全に個室にすべき。もし個室だったら、焼き肉を食べながらビデオの鑑賞会とか、焼き肉を食べながら新しいゲームの対戦大会とか、いろんなことをできるじゃないですか。そうなったら逆に利用したいと思うんだけれど、壁もない隣の席で別の番組を音出して見てるような場所に、ウンザリするんです。

坐和民で親切にしてもらった

 結局、甘太郎では一杯飲んだだけなので、どうしようか少し迷って坐和民へ行きました。地元の小さい居酒屋も面白そうだけど、なんかこう、チェーン店がいいこともあるじゃないですか。

 店の入口でお姉さんに1000円割引券をもらい、このご時世に太っ腹だなあと少し気分を良くしたのですが、よくよく見たら「二人以下のお客様は500円割引」と書いてあるのに気づいてとたんに安い気持ちになってしまう。

 いや、別に割引券なんて期待はしていなかったから、最初から持ってなかったら普通に定価でお金を払うし、それ自体にはなんの不満も抱かなかったと思う。でも、1000円引きという期待を持ったところへ、あんた達にはその資格はないって言われると、不意に足払いをくらったみたいにカクンとなってしまい、一気にテンションが落ちるのですよね。

「別に500円くらい惜しくない(惜しいけど)。でも、そういうみみっちいこと言われると、今からもう一度おねえさんのところへ行って、割引券をもう一枚もらって来ようかな。そんでもって、お勘定別にしたら1000円引きじゃないの。今更そんなことしないけど、これなら最初から割引券なんかもらわなきゃよかった。そのほうが気分良く飲めたのに」

 と、ブツブツ言ってたら、支配人みたいな人が来て「こちらの説明不足でしたから、1000円割引にさせていただきます」と言ってくれました。ゴネて踏み倒すつもりでは毛頭ないので、千円分くらい余計に注文しましたよ(割り引いてもらった1000円をチップで置いてくるような度量がないもので……汗)。
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タグ:たべもの屋