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福島旅行9:湯本温泉その1

 福島県いわき市はJR金町駅から鈍行列車で 3〜4時間の距離なので日帰りできるはずでしたが、結局強風で帰れませんでした。いわき市内で一泊して、翌日は湯本温泉に寄ってから帰ることにしました。

 JR湯本駅(福島県)は、子供の頃に何度か降りたことがあります。常磐ハワイアンセンター(現在のハワイアンズ)の最寄り駅だからです。

 大昔の記憶だと、駅の近くに溶岩で作った岩場みたいなものがあって、温泉が湧いてたと思うんです。今もあるのかと思ったら、駅自体が建て直されてて同じものはありませんでした。
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 その代わり、ホームにこのような足湯がありまして……うーん、ここに足突っ込むのなんかイヤだ(笑) 足湯は駅の外にもありましたが、やっぱり足を入れたい感じではありませんでした。ちょっと残念です。

 駅から歩いて10分くらいのところに公衆浴場(もちろん温泉)があるので行ってみました。

さはこの湯

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▲温泉保養所さはこの湯。「さはこ」は三函と書いてこのあたりの地名だそうです。朝8時からやっていてお湯に入るだけなら220円と格安なので地元のお爺ちゃんお婆ちゃんで賑わっていました。

 お湯は無色透明で硫黄の香りがします。加温なしで熱いお湯がわいています。お湯が熱すぎる時だけ水でうめているそうです。なかなかいいお湯でした。

◎温泉保養所さはこの湯
http://www.iwakicity-park.or.jp/sahako/
 入湯料は220円。タオルや石鹸はついてませんので自分で用意すること。休憩する場合は別途お金がかかりますが休憩用の浴衣を貸してもらえます。

炭坑の暮らしと化石の展示:ほるる

 温泉で温まったあとは、いわき市石炭・化石館ほるる(博物館)の見学です。湯本は炭坑の町でした。温泉も炭坑を掘り進めると勝手に涌いちゃうのを町中に配給してるんだそうです。

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▲炭坑の暮らしを人形で再現する展示は意外と面白いです。この写真は坑道で事故が起こった時に救出活動をする人たちの姿です。

◎いわき市石炭・化石館ほるる
http://www.sekitankasekikan.or.jp/
 化石の展示も大迫力でけっこう楽しいですよ。映画や舞台になった「フラガール」の衣装や舞台装置の展示もありました。入館料は大人630円。駅から徒歩10分くらい、さはこの湯からも10分くらい。

半玉食堂で昼食

 そろそろお昼なので温泉街の食堂でご飯を食べました。

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▲半玉食堂。まだ風が強くてのれんがめくれあがってしまいました。昭和の香り漂う古い食堂で、これが東京だったら「この店やってるのかなあ?」って感じですけど、入ってみるとお客さんいっぱいでほぼ満員状態でした。

 ここはあらかじめネットで見て「町おこしのためのグルメは特別に作ったものではなく、地元で普段から食べられているものでなくてはならい。ハレの食事ではなく、ケの食事であるべきだ」というような話とともに、ここのカレーが紹介されていたのです。これは食べてみなければ。

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 というわけで注文したカレーライス500円也。スプーンがね、コップの水にささって出てくるわけです。こんなの30年ぶりくらい。懐かしさがたまらない。

 写真ではわかりにくいかもしれませんが、ルーが真黄色です。こんなに黄色いカレーは見た事ないんですが、この店独自なのか、湯本ではわりと普通なのか、ちょっとわかりません。

 そしてブルドックの中濃ソースが一緒に出てくるのも面白い。テーブルにソースが用意されている店はけっこうありますよね。でもたいていはトンカツや、つけあわせのキャベツにかけて食べるために用意されてると思うんです。でもこの店は、カレーライスをたのむと、一緒にブルドックの中濃ソースが出てきます。

 一口食べてみると、一口目は「刺激の少ない昔風のカレーだね」と思いました。そこでソースをかけてみると、おっ? これはなんというか、このカレーにはソースが必須、ソースをかけて完成して、すごく美味しい。家の近所にあったらたびたび食べに来てしまいそうな感じです。刺激がないと思っていたのも大間違いで、最後まで食べ終わる頃には「けっこう辛いかも」という感想に変わっていました。

 近年あたりまえになったインド風のカレーもいいですが、こんな日本独自のカレーもいいもんですね。作り方を知りたいです。


 いわき湯本探訪はまだつづきます。

タグ:東北旅行2012年春

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  • 2012年04月06日(金)16時31分
  • 日記

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