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宇宙戦艦ヤマト復活編

 SPACE BATTLESHIP ヤマトが個人的にダメだったので、毒をくらわば皿までの気持ちで復活編をツタヤで借りてきました。旧作100円デーだったのに、ダメ実写のせいで新作扱いになってて3日で483円ですと。ううう。

 復活編は完結編から十数年後の地球。移動するブラックホールに地球が飲みこまれることがわかり、地球人は遠い星に移民することになりました。ところが、移民を邪魔する宇宙人とかがいて、真田さんが新たに建造したヤマトで古代君が戦っちゃう、ありがちーなお話です。キャラデザインも今っぽく変な感じになっちゃって、映画館でやっていた時は完全にばかにして見に行きませんでした。

 ところがですね、天国の西崎さん、超ごめんなさい。これ面白い! 正義と愛と信念の正しい使い方はまさにこれじゃないでしょうか。

 ヤマトの敵は複数の星を力でねじふせて従わせている悪いやつです。そいつは地球人が侵略に来ると言い張って、配下(?)の星々にヤマトと移民船を襲わせています。

 しかし、ヤマトが身を挺して移民船を助ける様子を見て、敵だった星の人たちの心を動かすわけですよ。あれは侵略者の戦いではない。戦うべき相手はヤマトではないんじゃないかと。

 ええ、そうです。お約束のべたべたな世界かもしれません。でも宇宙戦艦ヤマトに必要なのは、こういった人対人の物語じゃないんですかね。

 復活編は続きがあるみたいなんですが、西崎さんが亡くなったので、この先どうなるんでしょうね。古代雪(森雪)も行方不明のままなので気になります。


[追記]
 キムタクのヤマトより何十倍も面白いという感想は今も変わりません。ただ、石原慎太郎の原案ということで、テーマが露骨なのはややいけません。

 小さな星の国を虐げていた異世界人はSUSと呼ばれていましたが、宇宙人なのに略し方がアルファベットなのはおかしいなあと思っていたら、スペースユナイテッドステイツの略だそうです。

 そういえば、SUSに脅されてた星々は、大ウルップ星間国家連合だそうで、北方領土ですかね(笑)

 悪い大国はどこまでも悪く描かれていて、「憎んでもよい相手」を描いてしまっているのが、物語の薄さを醸し出しています(ぶっちゃけた話、仮想敵国を作ることで人身をまとめようとしているどっかの国みたいになりかねない)。

 ただ、物語は完結していませんし、古代雪だって絶対に死んでるはずがありませんから、SUS側の物語は続編で出る予定だったのかもしれません。ぜひ続きを作ってほしいです。

タグ:映画

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  • 2010年12月05日(日)22時22分
  • 日記

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