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今日はベトナムでバインセオを食べようかと

 料理の力で海外旅行に行ったつもりになる企画、今回はベトナムでバインセオ Bánh xèo というものを食べようと思うのです。

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 わたしが生まれてはじめてバインセオを食べたのは、たしか20年くらい前に大久保だか新大久保だかにあったベトナム料理店でした。東京でベトナム料理っていうとその店くらいしかなくて、美味しいってけっこう有名な店でした。今は閉店しちゃって、もうないんですけどね。

 そのバインセオというものは、イラストのように、薄くて黄色い卵焼きのようなものの中に、モヤシやエビが挟んである食べ物でした。これを、サニーレタスかサンチュで巻いて、ニョクマム(ベトナムの魚醤)をベースにしたタレをつけて食べます。

 その当時は「この黄色い生地は卵黄を沢山入れてあるのかなあ」と思っていたんですけど、今調べてみると、卵は入ってなくて、米で作ったペーストをターメリック(鬱金)の粉で黄色くしてあるだけだそうです。

 本格的に作るなら、水を吸わせた米を石臼かなんかで挽いてペースト状にしたものに、ココナツミルクと水を混ぜて、ターメリックの粉を入れて黄色くしたのをフライパンで焼くみたいです。

 しかしここは石臼なんかない日本の台所。手っ取り早く上新粉と薄力粉をまぜて作ることにしました。

 ところが、これが色々難しくてですね、どうもうまく焼けないんですよ。上新粉や小麦粉を多く入れるとパリッと焼けないし、水が多いと破れちゃうし。
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 この通り、やぶれてしまうのです。何度か練習してこの状態ですからー。

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 気を取り直してもう一枚焼いてみたんですが、うっかりしてて生地にターメリックを入れわすれました。

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 しかし、冷静に考えると、とりわけてサンチュに包んじゃうわけですから、きれいに焼く意味あるんだろうかっていう謎の食べ物です(笑)


 作り方ですが、なんせ自分自身成功率が低過ぎて人にお教えできる感じじゃないんですが、参考までに書いてみます。

【材料】1枚分
上新粉 カレー用のスプーンに山盛り2杯
薄力粉 カレー用のスプーンに山盛り1杯
ターメリック 少々
水 100mlくらい

タマネギ(薄いくし切りにしてバラバラにしておく)
むきエビ
モヤシ(ひげ根をとっておく)

サンチュ(サラダ菜やサニーレタスでもよい)
ミントの葉(生)
大葉

ニョクマム
レモン汁

 ミントの葉は冬だと手に入りにくいので、なかったら大葉だけでもいいし、代わりにバジルの葉でもいいです。とにかく、シソ科の香草は入ってたほうが美味しいと思います。

 具はなんでもよくて、エビのかわりに豚肉を入れたり、好きなようにしていいと思います。モヤシは必須かな。

【作り方】
1. 上新粉・薄力粉・ターメリック・水をまぜて生地を作る。レシピの通りの分量だとかなり水っぽく感じるけど大丈夫。ココナッツミルクは入れないほうがパリッと焼けるような気がします。

2. フライパンに油を熱し、タマネギとむきエビを軽く炒める。タマネギ・エビは、ほんのちょっとでいいです。

3. 火を弱めて1の生地をザーッと入れて全体に広げる。フライパンの大きさにもよるんですが、直径24cmくらいのフライパンだと生地を全部入れると分厚くなりすぎるかもしれないので、ちょっと残すくらいでいいかもしれないです。

4. 数分焼くと、回りが焦げてパリッとしてくるので、鍋はだから油を追加して焼き、パリッと感をアップさせる。

5. モヤシ(生でよい)をのっけて、生地を半分に折り、さらに1〜2分加熱して皿にとる。

6. ニョクマムとレモン汁をまぜてタレを作る。好みで砂糖を少し入れたり、豆板醤か何かをちょっぴり入れて辛くしてもOK。

7. 食べる時は、サンチュに大葉やミントの葉をのせて、そこにバインセオを一口のっけてから包み、6のタレをつけて食べます。


 作り方は人それぞれで、3で生地を入れる前に炒めた具を取り出す人もいるみたいです。

 だいたい、4と5の間に生地が破れますが、結局サンチュで包んで食べるので、あんまり気にしないことにしました(えー)。


 というわけで、イマイチ上手に作れませんが、ベトナムでバインセオでした。みなさまもぜひお試しください(しないか)。

食後にベトナム語にもかじりつく

Bánh バイン
 粉で作った料理全般のことだそうです。ホットケーキもどらやきも、バインなんとかだそうです。

xèo セオ
 ウィキペディア情報によると、セオはフライパンに生地を入れた時にジューっていう音を表してるらしいです。こういうのは辞書でも引かないと確認しにくいので本当かどうかわかんないですけどね。

タグ:民族料理

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