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日帰りお伊勢参り3:伊勢うどんを食べるぞー!

 外宮をまわったところでお昼になりました。伊勢といったら伊勢うどんを食べなければなりません!!

 東京からの電車の中でともだちがiPhoneで検索して、駅から近くて観光用じゃなさそうな店をチョイス。どなたかのブログの記事なども参考にして、駒鳥食堂ってところを選びました。伊勢市駅から徒歩で10分行くか行かないかっていう距離の店です。

 入り口は、昭和によくある感じの食堂です。入る前に値段を知りたかったんですが、残念ながら外にはメニューがなくてわかりませんでした。でもまあ、高いものじゃなさそうなので入っちゃえ。

 店内も懐かしい食堂です。テーブル席と小上がりがあって、地元の人らしきお客さんが何人かいました。

 座って「伊勢うどんの、五目と天ぷら」ってたのんだら、おかみさんが「伊勢うどんでいいの? 普通のもできますよ」って言うんです。

 一瞬えっ、となって、ともだちがシドロモドロで
「せっかくだから伊勢うどんを」
とボソボソ言ったら
「(せっかくだから普通のうどんじゃなくて)伊勢うどんのほう?」
と、もう一度聞かれてしまいました。きっと大事なことなので二度言ったのだと思います(笑)

 近ごろ、伊勢うどんはネットやテレビなどで大評判です。いわく「伊勢うどんは不味い」「煮とけてる」「あんなものうどんじゃない」などなど。たぶん地元のうどん屋さんは少し嫌な思いをしてるんじゃないでしょうか。

 でも、この手の評判は言葉通りに受け取っちゃだめなんです。人は自分が経験したことのないものを「変だ」「間違ってる」って平気で言う生きものです。それに今どきの若い人たちは語彙が少ないので、ちょっと変わったもの、強い印象に残るものを、直接的な悪い言葉で切りつけます。でも、必ずしも嫌われてるんじゃなくて、「(自分の)常識からは逸脱しているけれど無視して通れない魅力」みたいなものを表現してることがけっこうあると思います。

 わたしはその「煮とけていて不味い」と大評判の伊勢うどんを食べに来たので、おかみさんの反応に大満足です。だって二度も聞き返されたんですから、「うちのはよその人の口にはあわないよ」と言わんばかりじゃありませんか。なんでも、ここのうどんは完全に自家製で、茹でにもこだわり、決して腰がでないように頑張っているとのこと。これは期待できますぞ!

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▲五目伊勢うどん。値段はたしか550円とかだったと思います。関東でこういうのが出てくると冷やしてあるような気がしますが、これはちゃんと暖かいです。

 わたしは二度目の伊勢うどんです。数年前に鳥羽の真珠島で食べたのが最初です。真珠島のはおそらく観光用で、よそから来た人の口にあうようにやや腰のある食感に仕上げてあったと思います。それでもかなり印象に残る味でした。やたらと太い麺に、甘めのたれをかけたもので、こんなうどんの食べ方があるんだって少し感動しました。

 そして今、目の前にあるのは観光用じゃなさそうな伊勢うどんです。うおお、伊勢うどん高まるー。

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▲ワクテカしながらよく混ぜました。

 うわー、すごいすごい、うどんにたれがからんで素晴らしくおいしそう。たれは醤油ベースで油分は含まれてなさそうなんですが、にもかかわらず麺にしっかりからんで美しい照りになります。

 もう我慢できない。いただきまーす。

 お、おおお、なにこれ、美味しい!

 確かにこのうどんには腰がないです。箸で簡単に切れちゃうくらいやわらかい。しかし、この美味しさの前に、腰の強さなどを論じること自体が野暮というか、ナンセンス。腰の強いうどんとは、まったく別ジャンル、別の方角にある食べ物だと思います。

 言葉で説明するのが難しいのですが、すすり上げるとうどんとたれのうま味が口の中にじわーっと広がって、幸福感に満たされる感じなんです。

 煮とけているっていうのもなんか違うと思う。やわらかいんですが、崩れちゃうわけでもなくて、確かな存在感があるんですよね。

 これはそうとう気に入りました。家の近所にあったらしょっちゅう食べたいと思うけれど、伊勢は遠いです。これどうやったら家で作れるのかって、今本気で考えています。

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▲テーブルにあった伊勢うどんの心得。「うどんは腰が命などという常識にとらわれてはいけない」みたいなことが書いてあって面白かったです。クリックで大きめの画像が開きます。

◎伊勢うどん 駒鳥食堂みっちゃんのブログ
http://ameblo.jp/iseudon-komadori/
 こんなのみつけたんですが、お店の人が書いてらっしゃるんでしょうか?ブログトップのどっかに住所や地図も入れたほうがよさそう。

◎食べログ:駒鳥食堂
http://tabelog.com/mie/A2403/A240301/24004675/
 地図や住所はここで確認できます。これを見てわたしは「げげげ、月夜見宮のすぐ近くじゃないか! やはりともだちに主導権を握らせたらダメだ」と思いました。こんなに近いの知ってたら参拝できたのに……orz

オマケ:マンホール写真

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タグ:郷土料理

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  • 2014年01月06日(月)15時33分
  • 日記

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