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珍蔵品:思い出のさし絵の作者は?/マイフェイバリット地震写真

 涼しくなってきたので大掃除やってます。この大掃除は永遠に終わらないのです。博物館の収蔵庫をいじってるようなものなので >_< とにかく足の踏み場くらいは作らないと…

 というわけで、掃除で出てきた珍蔵品の紹介行ってみます。

 数日前にこんなツイートをしました。

捜索中。70年代前半によく見かけた挿し絵の人で、日本人で、たぶん男性で、カラーより白黒の印象がある人で、主線を黒ではなく濃淡のある薄いインクのようなもので描く人(だったと思う)で、やわらかい絵柄の人。絵本でなく雑誌等の挿し絵でよく見たと思う。なんという方なんだろう…
posted at 18:53:33

 昨日からの大掃除で、その方がさし絵を描いた本が出てきました。こんな絵の人です。1960年代〜1970年代前半くらいに小学館系の子供用の雑誌や本でさし絵を盛んに描いてらっしゃった人だと思います。
ファイル 1660-1.jpg
 こういう、まだ著作権が消滅していないものをネットに掲載しちゃうのもどうかとは思うんですが、引用の範囲内ということでお許し願いたいです(スキャニングではなくわざと写真にしているのも二次利用を防ぎたいからです)。

 出典は小学館『なぜなに 地震と火山』で、「いなむらの火」という読み物のさし絵です。
ファイル 1660-2.jpg
▲これが『地震と火山』です。

 わたしはこの「なぜなにシリーズ」がだいだい大好きだったんですよ。でも持ってるのはこれと『世界の大怪獣』と『びっくり理科手品』だけ。ほかの号も買っておけば(親にせびって買わせておけばw)よかったなあと今さらながらにため息が出ます。

 「なぜなにシリーズ」のほかの本を持ってる人で捨てるつもりの方は、絶対に捨てないで古本屋さんに引き取ってもらってください。昔はそこいらにころがっていたものが、今探そうと思ってもなかなか手に入らないものなんです。どうか捨てないでください。お願いします。

 ほんとはわたしがお引き取りしたいくらいなんですが、わたしはお金をお支払いできませんので、ぜひ、きちんと引き取ってくれる古本屋さんを探してください。きっと大事にしてくれる人の手にわたると思います。

 閑話休題。

 『地震と火山』のイラストは複数の画家さんが描いてます。奥付けに「この本を書いてくださった先生がた」という著作者名の一覧が50音順で掲載されていますが、どのページを担当したかまでは書かれていないので、作品とお名前を結びつけるのは至難の業です。

漫画 秋玲二
?  石田英助
写実 石原豪人
?  伊東清
写実 伊藤展安
漫画 川崎てつお
写実 小松崎茂 メモ:メカの偉い人
?  斉藤信夫?
?  トクノガジン
写実 中西立太
漫画 西沢まもる
写実 平沢茂太郎
漫画 前川かずお メモ:ずっこけ三人組のさし絵の人
写実 南村喬之
漫画 ムロタニツネ象
写実 梁川剛一
写実 柳柊二
写実 山本輝也
写実 渡辺正美 メモ:ウルトラマンの絵を描く人

 写実・漫画という分類とメモはわたしが付け加えました。

 写実系の先生方は、わたしと同世代ならば「知ってる、見たことある!」というタッチの方ばかり。今となってはありえないほど豪華です。

 漫画家の先生方も学研のひみつシリーズ(70年代版)などを執筆された方が多く、これまた懐かしさで涙が出るようなみなさんばかりですね。

 「?」にしてある先生方は、ネット上に資料が少なく、どのページを担当されたのかわかりませんでした。そこで

↓昨日書いた名前のわからない人の絵は本が出てきたので一個前のツイートにアップしました。画家さんたちの名前は奥付けに50音順になってて、絵と名前が結びつかない石田英助・伊東清・斎藤信夫・トクノガジンの四先生方のどなたかの絵だと思うのですが。
posted at 20:33:46

 と、ツイートしたら、マイミクさんが「石田英助氏で間違いないでしょう」と教えてくれました。

 石田さんは小学館の学習雑誌で『こぶたのとんちゃん』などの漫画を描いてた方だそうです。タッチが似てると思ってたんですが、いまひとつ決め手がなかったのです。

 石田さんはさし絵の仕事もけっこうしているはずなので、図書館にないか検索はしてみたんですが、さすがに古い方なので、葛飾区の蔵書にはなさそうでした。そのうち国会図書館でも行ってみます。ほかに調べたいこともありますので。

マイフェイバリット地震写真

 ところで『なぜなに 地震と火山』には、ものすごく印象に残っている白黒写真があります。あまりにも印象的で、子供ながらに何度か夢に出てきたことがあるくらいです。

 これもどなたの写真なのかわからないので掲載していいとも思いにくいんですが、現在手に入るどの本で見られるかもわからない状態ですので、資料として引用させていただきます。
ファイル 1660-3.jpg
 ちょっとわかりにくいでしょうか。画質を落としすぎたかもしれません(うちから流出して二次利用とかされて出所がわからないようになったりしてほしくないんです)。

 1964年の新潟地震の時の写真だそうです。鉄筋のビル(おそらくは公営の団地かなにか)がボッキリ折れて倒れており、その手前にあるブランコで子供が遊んでいます。地震から何日後のものなのかわかりませんが、子供の(人間の)たくましい姿を無言のうちに表現しており、心を打つ写真だと思うんです。

 なお、奥付けには写真提供として以下のリストがあります。どの写真をどの人(団体)が提供したかまではわからないのですが、何かの資料になるかもしれないので書いておきます。

荒川紀一
オリオンプレス
鹿児島県東京観光物産事務所
カメラ東京サービス
キーストンプレス
行田哲夫
サンケイ新聞社
松竹映配株式会社
水産航空株式会社
諏訪彰
日本交通公社出版事業部
PANA通信社
PPS通信社
山と渓谷社
ワイド=ワールド

タグ:珍蔵品

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  • 2013年09月10日(火)11時03分
  • 日記

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