記事一覧

気がついたら歯のつめものがとれていたので治しに行った

 10年くらい前に詰めたやつだと思うけど、取れちゃったので治しに行きました。

 家の近所にも何軒か歯科医があるけど、あんまり近いとお医者さんやなんかと道でばったり出会っちゃったりしそうでめんどくさいので*1、絶妙に離れた場所の歯科医院をピックアップして、今どきだから自前のWEBサイトくらい持ってるところがいいやって感じで選びました。

 ただ、なんかこう、そのサイトに違和感があります。トップページが全面絵になってて、どこをクリックすると何があるのかぱっと見わかんない。変なデザイナーに発注したのかもしれないけれど、それにしたって自分で見て使いにくいと思わないのかと首をひねりつつ出かけました。

 受け付けして、問診表を書いたら、予防医療について説明する10分間くらいのビデオを見てくださいって言われる。待ち時間退屈だしそういうのは大歓迎。

 見終わって戻ってきたら、同じようなことが書いてあるパンフレットを手渡されて、読んだらアンケートをお願いしますってまた紙を渡されました。

 それを見て「はぁ?」と思う。

 診療以外に予防のための歯の検診を受けたいかどうかって書いてあるんだけど、保険診療3000円の他に、自費診療4000円のセットで7000円だっていうのね。

 さっき見たビデオで予防が大事だっていうのはもちろん理解したけど、今来たばかりで先生の顔も見てないうちに、7000円払いたいかどうか答えろって迫られたわけです。しかも一回だけじゃなくて、定期的に受ける必要があると。

 アンケート用紙を何度も見て、保険診療だけならば、という選択肢を探したけどないみたい。一回だけとか、継続的にとかの選択肢もなし。とにかく受けたいかどうかを選べって書いてあるわけ。

 もしかするとわたしは病院選びを失敗したかもしれない。サイトを見た時の違和感は大事にすべきだったよ。だってさあ、診療はこれからやるわけじゃない。ここで「受けたくない」に○して提出したら、コイツは予防医療の重要性をぜんぜん理解しない知的レベルの低い野蛮人だみたいに思われそうじゃない?

 で、どうしたかっていうと、受けたくないに思いっきり○して提出したわよ。やあね、当たり前じゃない、顔も見てない先生に今後も世話になりたいかどうかなんて答えられるわけないでしょ?

 そして診療が始まりました。先生は腕はいいかもしれませんが、やることが大胆でやや恐かったです。さっきのアンケートが頭をよぎります。もしかするとワザとかしら。少し恐い思いをさせておいたほうが予防医療の重要性に目覚めるんじゃないか、なんて思ってたらどうしよう、ったらどうしよう。

 もうね、予防医療の重要性を理解できるくらいの知的レベルのある人ならば、治療の前に人間関係にヒビが入るような決断を迫るべきじゃないってことにも気付いてほしいなあ。そんなデリカシーのない奴の診療を定期的に受けたいか?

 やっぱり問診の段階でよそへ行けばよかったかなあ、なんてことを考えながら仮詰めしてもらって、今回はこれで終わりましたよって言われて、その後がまた大変ですよ。予防医療の大切さを先生からたっぷり力説されてしまう。

 しょうがないなあと思いながら、保険の範囲内なら考えなくもないと答えると、保険でできるのは悪くなってるところのメンテナンスだけなので、自費診療もセットでお願いしてるって言い返されちゃう。しかも今回だけじゃなくて定期的にずーっとやらないとダメだって(笑)

 少し考えたいって答えて切り上げたけど、完全にウンザリですよ。いちおう次回の予約は入れたんだけど、別の病院に変わりたいなあ、すごくすごく変わりたい、たちどころに変わってしまいたいんです、ほんと。

 でも、詰め物するのに型とってもらったし、今転院するわけにも行きません。わたしの歯形は人質か。


 歯を健康にたもつことが体の健康につながることには異論ありません。ペットも野生動物も長生きすると歯が抜けて、ものが食べられなくなって死ぬのです。

 人間なので歯を失うことが直接死に繋がるわけではありませんが、入れ歯にすれば食事の感覚もかわってしまいます。ものを美味しく食べるという刺激的な作業ができなくなると、脳の老化が一気に進むであろうことは想像に難くありません。

 予防医療の重要性に関して馬鹿にするつもりはなく、いちいちしごくごもっともです。否定なんかしないのです。

 しかし、ちょっと待ってください。

 具体的にどのような健診を受けられるのかもわからない状態です。ほかの病院との値段の比較や、治療内容の比較も実質できない状態です。

 この状態で将来の健康や長寿に必要だから決めなさいと言われているのです。今7000円払うのと、将来入れ歯にして何万円も払うのとどっちがいいかと迫られているのです。

 それはあたかも、将来の不運からのがれるために高価な壺をすすめられているようなものだと言わねばなりません。

 不運には根拠がなく、歯の健康にはデータがありますが、故意にせばめられた選択肢をつきつけて、思考の袋小路で決断を迫るという手口では、なんらかわりありません。




 とりあえず腹が減りました。奥歯には仮詰めしてもらったのでご飯食べようと思います。



[追記]
 金属を詰めてもらうのに一週間後の予約をとってあったのですが、ちょうど一週間目くらいに仮に詰めてある歯の周辺が痛くなり、歯茎がぱんぱんに腫れあがってひどいことに。

 ロキソニン、ロキソニンと、近所のドラッグストアに駆け込めば薬剤師が常勤じゃなくて今はいないとか、移動になっていなくなったとか言われて手に入らず、ロキソニンを探して放浪の旅なんかしちゃったりもしました(ロキソニンSは第一類なので薬剤師と対面じゃなと買えない)。

 そうしてやっと予約の日がやってきたので歯医者に行ったら、今度は前回の先生とは別の女先生で、やることなすこととても丁寧でした。

 どの部分に虫歯があって、どこらへんが歯周病なのか手鏡で歯を見せて説明してくれて、前回の先生とは打って変わって印象がよかったです。

 前回の先生は、具体的にどこが悪いとも言わず、歯周病が進んでいるので将来歯を失うかもしれない、入れ歯にして何万円かかるんだったら半年に一度7000円払うのは高くない、みたいな言い方で迫るのでこっちも「開運の壺ならいりません」となっちゃう。

 最初から今回の先生みたいだったら少しは考えたけど、前回のことを考えるとウンザリするので予約をとらずに終わらせました。

 どうもよくわからないんですが、まだ痛くないレベルでも虫歯は虫歯なので、虫歯の治療には保険がきくんじゃないのかと思うんです。調べてみると、虫歯治療と一緒にやるなら歯石とりも保険がきくらしいです。

 でも、なぜかそこの先生は(今回の先生も含めて)、治してくれって頼んだとこ以外は定期的なケアの対象みたいに扱っていて、何がなんでも自費診療を含む7000円コースに持ち込みたい感じなのがイヤな感じ。

 もちろん、すっかり良くなってから予防のための歯石除去は自費なんですよーっていうんなら理解はできます。常に絶対自費診療が必要なんですよって言われるから「はぁ?」ってなっちゃう。

 そういうわけで別のとこ行くからもういいですごめんなさい。

 



 

*1:わたしは人の顔を覚えるのが苦手なので挨拶したのしないのっていう関係にはなりたくないのです。でも犬猫の顔と昆虫の名前は覚えられます!!

    はてなブックマーク - {entry_title}
  • 2012年03月02日(金)17時50分
  • 日記

コメント一覧

コメント投稿

投稿フォーム
名前
Eメール
URL
コメント
削除キー