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谷中の愛玉子(おーぎょーちぃ)

 土曜日にテレビで愛玉子(オーギョーチィ)の紹介をしてたので、食べたくなってしまい、日曜日は谷中の愛玉子専門店へ行きました。

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▲こんなお店です。完全に昭和の香りがするたたずまい。愛玉子は中華料理店でデザートによく出てきますが、普及したのってつい最近のような気がします。たいていは缶詰めを開けただけだと思うんですが、この店では何十年も前から自家製らしいですよ。お店の名前もずばり「喫茶 愛玉子」です。

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▲愛玉子についての説明。オーギョーチィはクワ科の植物ですね。細かい種が無数に出来るのですが、それを布袋にいれて水の中で揉み出すんだそうです。汁をしばらく置いとくと勝手に固まるらしいですよ(ソース:5月14日放送の世界ふしぎ発見)。

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▲こんなふうに寒天みたいになります。手前のはレモン味のシロップがかけてあり、奥のは愛玉子で作ったあんみつ、名付けてチィあんみつだそうです。ちなみにわたしが二つ食べたんじゃなくて、片方は友達の分ですよ、念のため。


 愛玉子自体は味よりも食感を楽しむものです。シロップをかけなければ甘くも酸っぱくもありません。寒天よりは少し風味があるかな、という感じ。冷たく冷えてたらすごく美味しいだろうなと思うんですが、なぜか冷えていないんです。たぶん冷やさないのが本式なんですよね。だって台湾の屋台に冷蔵庫なんかないでしょうから。

 冷やしたのがいい人は愛玉子にかき氷をのっけたのもありましたけど、冷たい飲み物を一緒にとったら案外ぬるいのも悪くないような気がします。

 事情がよくわからないのでこの日は熱い紅茶を頼んでみました。出てきたのは、ただの紅茶にしては濁っててちょっと香ばしい謎の飲み物で、最初は「ん??」と思いました。でもチィあんみつの餡子と絶妙に合うのでびっくり。

 昭和30年代みたいな店構えにテレビだけは薄型液晶という不思議な空間もたまらないですね。作り物じゃないレトロを久しぶりに味わいました。

 場所は国立博物館の前の道を北西にまっすぐ行って、上野桜木という交差点を渡った先です。 JR日暮里駅か地下鉄根津駅から近いみたいですが、上野公園をぶらついたあとに歩いても行けそうな気がします。

喫茶愛玉子
東京都台東区上野桜木2-11-8

 



オーギョーチィ、オーギョーチー、オウギョウチー、オウギョウチイ…いかようにも表記できそうで悩ましいですね。お店では「オーギョーチィ」と表記してます。

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  • 2011年05月16日(月)21時21分
  • たべもの::お店

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